2026-06-12 コメント投稿する ▼
共産・山添拓氏が女系天皇を支持 「男系男子限定は憲法の精神に照らしふさわしくない」と主張
日本共産党(共産)の山添拓政策委員長は2026年6月12日の記者会見で、女性天皇や「女系天皇」を支持する理由について、男系男子だけへの限定は「憲法の精神に照らしてふさわしくない」と主張しました。また衆参両院の「立法府の総意」については「国民の総意とは異なる部分的なとりまとめ」と批判し、今国会中の採決を急ぐスケジュールにも反対しました。ただし、日本の歴史において女系天皇は126代にわたり一度も存在しないという事実があり、女性天皇と女系天皇を混同した議論への慎重論も根強くあります。
山添拓氏が女性・女系天皇を支持 「男系限定は憲法の精神に照らしふさわしくない」と主張
日本共産党の山添拓政策委員長は2026年6月12日の記者会見で、女性天皇や「女系天皇」を支持する理由について、「国民統合の象徴としての天皇である以上、皇位継承を男系男子だけに限定し一定の範囲を最初から除外するのは憲法の精神に照らしてふさわしくないのではないか」と主張しました。
山添氏は弁護士資格を持つ参議院議員(2期)で、1984年生まれ。東京大学法学部卒業・早稲田大学大学院法務研究科修了という法律の専門家として、憲法の観点から論拠を示しました。
山添氏の言う憲法の精神というのは分かるけど、伝統を変えるには十分な時間と広い議論が必要だと思う
「明治憲法以前との連続はおかしい」 歴史と憲法から論拠を示す
山添氏は「今の天皇は日本国憲法の下での天皇であり、制度として日本国憲法以前とは異なる政治上の性質を持っている」と指摘しました。
そのうえで「明治憲法下やそれ以前の天皇のあり方と連続して考えることは、憲政の立場からすればおかしい」と述べ、現行の男系継承ルールを日本国憲法施行以前の伝統と切り離して再考すべきだという認識を示しました。
共産党は「女性だから天皇になれないのは男女平等を掲げる憲法の精神に反する」として、女性天皇・女系天皇の双方を容認すべきという立場を党として示しています。
「女性天皇と女系天皇は全く別の話だ。歴史上女系天皇は一例もいない。これはただの事実だ」
「共産党はずっと天皇制廃止を主張してきた政党だ。そのお党が女系継承を支持する意図がよく分からない」
「立法府の総意は国民の総意ではない」 審議継続と拙速阻止を求める
2026年6月10日に衆参両院の正副議長が取りまとめた「立法府の総意」について山添氏は、「男系男子に固執し、女性・女系天皇を初めから議論の対象から外している」と批判しました。
そのうえで「世論とかけ離れて、国民の総意とは異なって部分的な取りまとめが行われた。総意とは思わない」との見方を示し、「今国会での採決に向けたスケジュールそのものが妥当ではない」として、議論の継続を強く求めました。
「立法府の総意」は①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案、②旧11宮家を対象に男系男子を養子として皇族に迎える案の2点を了とし、政府は今国会中の皇室典範改正成立を目指しています。
急いで法改正するのは問題だ。でも何十年も放置してきた結果が今の皇族数不足でしょ
各社の世論調査では女性天皇や女系天皇を支持する数字が高く出ており、山添氏はこれを根拠の一つとして挙げています。ただし調査によって、女性天皇(男系の女性が即位する形)と女系天皇(母方の血筋を通じた継承)を区別しているかどうかが異なっており、数字の解釈には注意が必要です。
歴史上前例のない「女系天皇」 126代の男系継承の重みを問う
山添氏が示した論点には重要な整理が求められます。日本の歴史上、女性天皇は8方10代存在しましたが、いずれも「男系の女性天皇」です。父方・祖父方を辿ると必ず男系の皇統につながっており、「女系天皇」すなわち母方の血筋のみを通じた皇位継承は、126代の男系継承の歴史を通じて一例も存在しません。
世論調査で女性天皇を支持する人が多くても、女系まで支持しているかどうかは別問題だ
女性天皇と女系天皇は根本的に異なる概念であり、過去に女性天皇が存在したことを根拠として女系継承を容認すべきだという議論は、歴史的事実との整合性に問題があります。「日本国憲法以前との連続を断ち切れ」という発想を突き詰めると、1500年以上にわたり受け継がれてきた皇統そのものを否定しかねない危うさもあります。
共産党は長年にわたって天皇制廃止を主張してきた歴史があります。その党が皇位継承のあり方についての改革を訴えることの意味については、慎重な評価が必要です。皇室の安定的な未来を真剣に考えるならば、1500年以上続いてきた男系継承という伝統を守りながら皇族数を確保することが本質的な問いであり、旧宮家の男系男子を養子に迎えるという「立法府の総意」の方向こそが現実的な答えといえます。
まとめ
・2026年6月12日、共産党の山添拓政策委員長が記者会見で女性天皇・女系天皇を支持する理由を説明
・主張の根拠:男系男子への限定は憲法の象徴天皇の精神に照らしてふさわしくない、明治憲法以前との連続で考えることは憲政の立場から問題
・「立法府の総意」を「国民の総意ではない」と批判、今国会での採決スケジュールに反対
・日本の歴史において女性天皇は8方10代存在したが、全て男系の女性天皇(女系天皇は歴史上126代を通じて一例もない)
・女性天皇(男系の女性が即位)と女系天皇(母方の血筋のみを通じた継承)は根本的に異なる概念
・共産党は長年にわたり天皇制廃止を主張してきた歴史がある
・皇族数確保の現実的な解決策は旧宮家の男系男子を養子に迎える案(「立法府の総意」の方向)