福岡県議会の正副議長ポスト現金授受疑惑 元副議長が825万円支払いを明言 合計2750万円に

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福岡県議会の正副議長ポスト現金授受疑惑 元副議長が825万円支払いを明言 合計2750万円に

福岡県議会の正副議長ポストをめぐる現金授受疑惑で、2020年6月から1年間副議長を務めた江藤秀之県議(自民党県議団・6期)は2026年7月10日の取材に書面で応じ、副議長就任前に計825万円を自民党県議団幹部に支払ったと明言しました。これまでの取材では500万円としていたものが、今回初めて詳細が明らかになりました。同時期の議長・吉松源昭県議も計2,000万円以上を支払ったと証言しており、2人の合計は2,750万円以上に上ります。県議会は外部有識者による全議員対象の聞き取り調査を2026年7月13日の週から実施することを決定しました。

「長年の慣例として必要なお金」 825万円の内訳が初めて明らかに


江藤氏は支払いの原資について自己資金だったとした上で、「長年の慣例として必要なお金だと認識していた」と説明しました。「慣例を完全に断ち切り、クリーンな議会をつくらなければならない」とも述べており、自らが慣例に従ったことへの問題意識を示しました。

825万円の内訳には、2019年10月ごろの料亭懇親会での幹部5人分の「お車代」約250万円、2020年6月のゴルフ会で吉松氏と折半して渡した約400万円などが含まれます。これらは吉松氏との共同支払いを含む数字であり、江藤氏の単独負担分の合計が825万円と整理されています。

議会のポストにこれほどの金が動いていたとは。選んでいるのは県民ではなく、お金だったのか

自民党県議団幹部は江藤氏による支払いを含め「事実ではない」と否定しており、支払いを認める元正副議長2人の証言と真っ向から対立しています。2019年10月15日の中尾正幸副議長とのやりとりとされる音声も公開されており、「大金やけんね」「松本会長が荷物を預かります」といった発言が含まれているとされます。中尾氏は発言の意味を「分からん」と述べつつも「1千万円は要求していないし、断った」と否定しました。

「カツアゲ的な要求」 吉松元議長の告発が発端 「汗かく気あるか」という隠語も


今回の疑惑の発端は、吉松源昭県議(無所属・6期)が2026年7月7日に会見を開き、議長就任前に自民党県議団幹部から「他会派への根回し代」名目で計約2,000万円を要求され、支払ったと告発したことです。吉松氏は「自民会派内で逆らえないという弱みにつけこんだカツアゲ的な要求だ」と訴えました。

汗かく気あるか、という言葉で金の支払いを求められたというのは、到底民主主義の議会とは言えない

「汗かく気あるか」という隠語で支払いを求められたとされており、こうした表現が慣例として長年使われてきたとすれば、問題の根は相当に深いといえます。吉松氏は2024年衆院選に自民党公認候補の対抗馬として無所属で出馬した経緯があり、現在は自民党を離党して別会派を結成しています。

一方、江藤氏は現在も自民党県議団に属しており、団内から圧力を受けかねない立場での内部告発となりました。自ら「慣例」への加担を認めた上で問題提起をした江藤氏の行動は、議会の自浄作用として一定の評価はできるものの、支払いを受けたとされる側が全否定を続ける状況は真相解明の困難さを示しています。

外部有識者による調査を決定 知事「耳と目を疑った」 党本部も動く


疑惑の拡大を受け、蔵内勇夫議長は2026年7月8日、全現職議員を対象とした外部有識者による聞き取り調査を主要4会派に提案し、全会一致で了承されました。有識者は県弁護士会が推薦する弁護士や元警察官などを想定しており、早ければ2026年7月13日の週から調査を開始し、1週間ほどで結果をとりまとめる方向です。ただし、調査対象は現職議員に限られ元議員は対象外です。

関係者が複数にわたり金銭の支払いを認め、音声記録まで存在するこの問題は、政治家が有権者ではなく組織や金の論理で動く構造的な問題を示すものです。この種の金銭授受が選挙とは別の場所でポストを左右するとすれば、有権者の一票は事実上形骸化することになります。

服部誠太郎福岡県知事は2026年7月9日、「報道に接し、わが耳と目を疑った。一日も早く真偽を明らかにすべきだ」とのコメントを発表しました。自民党の萩生田光一幹事長代理も福岡県連に対して事実関係の確認を求めており、問題は地方議会の枠を超えて党本部を巻き込む事態となっています。

企業・団体献金や裏金問題に続き、議会ポストを金で買っていたとなれば、自民への不信は決定的だ

まとめ


  • 元副議長の江藤秀之県議が2026年7月10日、自民党県議団幹部への825万円の支払いを明言(これまでは500万円)
  • 支払いの原資は自己資金で「長年の慣例として必要なお金だと認識していた」と説明
  • 元議長の吉松源昭県議も計2,000万円以上を支払ったと証言。2人合計は2,750万円以上
  • 「汗かく気あるか」という隠語で支払いを求められたとされる
  • 2019年10月の音声も公開。「大金やけんね」などの発言が含まれるとされるが、当事者は否定
  • 自民党県議団幹部は「事実ではない」と否定している
  • 県議会は2026年7月13日の週から外部有識者による全現職議員対象の聞き取り調査を開始予定
  • 服部福岡県知事は「わが耳と目を疑った」とコメント。自民党の萩生田幹事長代理も県連に確認を要求

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2026-07-10 15:13:50(植村)

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