2026-07-08 コメント投稿する ▼
村上誠一郎氏が高市首相や若手議員に「どぎつい」苦言を呈した理由
自民党の村上誠一郎元総務相が7日、国会議員在職40周年記念の講演会で、高市早苗首相や現在の若手議員に対し、従来にない「どぎつい」言葉で政治への苦言を呈しました。 特に高市政権の政策や姿勢、国会議員の資質低下について言及しました。 会場には石破茂元首相なども出席していましたが、来場していた田中真紀子元外相は、村上氏の苦言の呈し方について「直接、高市さんに言えばいい」と注文をつけ、注目を集めています。
村上氏の政治人生とその背景
村上氏は7日、都内のホテルで開かれた「祝う会」で講演を行いました。昭和61年の初当選以来、14回の当選を重ね、「自民党ひとり良識派」を自任する同氏が、40年の政治人生を総括する形で率直な意見を述べました。
「かなり内容はどぎつくなるかもしれませんが、自分の信じるところははっきり申し上げないといけない」と切り出した村上氏は、特大スライドを映しながら自身の歩みを振り返りました。
政治家としての転換点として、2005年の郵政民営化を巡る「郵政解散」を挙げました。当時、第2次小泉純一郎改造内閣で初入閣した村上氏は、解散に反対した閣僚4人のうちの1人でした。臨時閣議には辞表を持参したものの、先に辞表を出した島村宜伸農相が即座に罷免されたのを見て、提出を思いとどまったというエピソードを披露しました。公認を失えば、後輩議員の選挙応援もできなくなるという現実的な判断があったことを明かしました。
現在の自民党への厳しい視線
村上氏は、昭和の自民党時代に、三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘といった個性的なリーダーたちが首相の座を争った「三角大福中」の時代を回顧しました。「直接話した国会議員はもうほとんどいない。あの頃の自民党の政治家はすごかった」と、現在の党の活力を嘆きました。
長年、党税制調査会長を務め、「税の神様」と呼ばれた山中貞則氏の名前を挙げ、「今の税調会長とは全然違って何でも精通していた」と語り、専門知識を持ち、党内に影響力を持てる人材の不在を指摘しました。
アベノミクスと若手議員への批判
村上氏は、第2次安倍晋三内閣が進めた経済政策「アベノミクス」についても、「今の物価高の大きな原因であり、円安が止まらないのはアベノミクスの失敗だ」と、痛烈に批判しました。
現在の若手議員に対しては、「上ばかり見るヒラメ議員が増えた。覚悟や信念、哲学を持った人が少ない」と厳しく指摘しました。小選挙区制への移行や、党執行部への公認権集中が、こうした人材育成の歪みを招いたとの見方を示しました。
さらに、官邸主導の政治についても、「時の総理が聡明であればいいが、そうでない場合には大変な支障を来す」と、その弊害を懸念しました。
高市早苗首相に対しては、批判のボルテージがさらに上がりました。衆議院選挙で掲げられた「食料品の消費税率を2年間ゼロ」という公約について、「日本の財政状況は大変な状況だ。これほどナンセンスな政策はない。トップの見識を疑わざるを得ない」と断じました。
対米外交の姿勢に対しても、「ぴょんぴょんしたり、こびたりすることが外交ではない」と、手厳しい言葉を投げかけました。
村上氏は、週刊誌などで報じられている、首相陣営が関与したとされる暗号資産疑惑や中傷動画作成疑惑にも言及しました。「高市政権はスキャンダルまみれだ。首相の答弁はあいまいだ」と述べ、野党が指摘する説明責任の欠如は当然だと、一部野党の主張に同調する姿勢を見せました。
田中真紀子氏からの「直接言え」という注文
村上氏の講演は55分に及び、会場には石破茂元首相や林芳正総務相、赤沢亮正経済産業相、谷公一元国家公安委員長、冨樫博之衆院議員らが出席しました。来賓席で講演を聞いた現職国会議員は10人に満たないものの、中には途中退席する議員もいたとされますが、石破氏や政界を引退した田中真紀子元外相らは最後まで耳を傾けていました。
講演後、田中氏は記者団の取材に応じ、村上氏の苦言の呈し方について、逆の意味での「苦言」を呈しました。「財政再建をどうするのか、中国とどう付き合うのか。外で言うのではなく、高市さんに直接言えばいい。面と向かったら言わない。国を憂いているなら直言しないと」と、村上氏に直接、首相へ意見を届けるよう促したのです。
忖度ない発言で知られる田中氏は、前日にも村上氏と食事をした際、「与党なんだから総理に言ったら」と伝えていたと明かしました。
まとめ
- 村上誠一郎氏が高市首相や若手議員に苦言を呈した。
- 自身の政治人生や自民党の現状について率直に意見を述べた。
- 高市首相の政策に対する批判が目立った。
- 田中真紀子氏からは直接意見を伝えるよう促された。
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