2026-07-15 コメント: 1件 ▼
就航2カ月半でエンジン不具合・欠航 久米島オーシャンジェット「つむぎ」の安全性に疑問
久米島オーシャンジェット(那覇市)が運航する高速船「つむぎ」が2026年7月15日、エンジンの制御システムの不具合により欠航しました。2026年7月1日にようやく運航を再開したばかりでしたが、わずか2週間余りで新たなトラブルが発生。就航翌日の浅瀬接触事故、ボルトの不具合による約1カ月半の運休に続く4度目のトラブルとなりました。行政処分を受けてもなお問題が続く状況に、島民・観光客から安全性への不信感が高まっています。不具合の原因はいまだ調査中で、運航体制の抜本的見直しが急務となっています。
就航翌日から続くトラブルの連鎖
「つむぎ」のトラブルは、就航式の翌日から始まりました。2026年5月2日午前11時3分ごろ、兼城港を出発したわずか3分後、港内の浅瀬に流されて船底が海底に接触する事故が発生しました。乗客27人と乗組員5人にけがはありませんでしたが、前方水中翼の衝撃吸収装置が作動して高速航行が不能となり、全便の運休が決まりました。
この事故を重く見た沖縄総合事務局は、安全管理や運航判断の体制に不十分な点があったとして、2026年6月12日付で同社に「安全確保を徹底するよう求める警告(行政処分)」を行いました。
その後、2026年5月9日に運航を再開したものの、同月12日には水中翼の支柱を固定するボルトに新たな不具合が見つかり、翌13日から全航路で再び運休に入りました。この2度目の運休は約1カ月半に及び、2026年7月1日にようやく再開。しかしその再開からわずか2週間余りで、今度はエンジンの制御システムに不具合が発生し、7月15日の欠航につながりました。
「就航して翌日に事故って、その後もずっとトラブル続き。これで本当に島の足として信頼できるの?」
「7月から再開したと聞いて楽しみにしていたのに、またトラブル。予定が立てられない」
行政処分を受けてもなお止まらない不具合
「つむぎ」は、JR九州高速船が運航していた旧「ビートル」を購入・改修した船舶です。今回のエンジン制御システムの不具合は、就航以来4度目のトラブルとなります。5月の浅瀬接触事故、ボルトの不具合、そして今回のエンジン系の異常と、問題が繰り返されています。不具合が発生した原因はいずれも調査中か、説明が不十分なままです。
改修船であることがトラブルの一因となっている可能性について、専門的な観点からの検証が求められます。
那覇―久米島の空路については、高速船の就航を受けて国の補助金の打ち切りが行われた経緯もあります。高速船が安定して運航できなければ、久米島の住民の交通手段全体に影響が及びかねない深刻な問題です。
「飛行機の補助も減らされて、高速船もこれじゃ困る。島民はどうすればいいの」
「乗客の安全が第一なのに、何度も問題が出るようでは困る。しっかり原因を突き止めてほしい」
信頼回復へ問われる運航体制の抜本見直し
会社側は2026年7月15日のエンジン不具合について、同日中に修理が終わったとしており、2026年7月16日午後1時10分の那覇発久米島行きから運航を再開する方針を示しています。
しかし問題は、不具合が発生するたびに「修理して再開」を繰り返すだけでは根本的な解決にはならないという点です。就航からわずか2カ月半で海底接触事故、ボルトの不具合、そしてエンジン制御システムの異常と、深刻なトラブルが次々と表面化しています。
高速船は定員230名の旅客船です。海の上でエンジン制御に問題が生じた場合、乗客の安全に直結する可能性があります。沖縄総合事務局の行政処分を受けているにもかかわらずトラブルが止まらない現状は、抜本的な安全管理の見直しと徹底した原因究明が急務であることを示しています。
下地幹郎会長兼社長氏は就航時に「久米島の人口減少を止める、本部の渋滞を解消する」と力強く語っていました。その理想を実現するためにも、小手先の修理ではなく、整備体制・乗務員の訓練・安全確認プロセス全体の再点検が不可欠です。久米島の住民と観光客が安心して乗れる「島の足」として本当に機能するかどうかが、今まさに問われています。
「行政処分まで受けてこの状態なら、国がもっと踏み込んで指導すべきじゃないか」
まとめ
- 久米島オーシャンジェット「つむぎ」は2026年7月15日、エンジン制御システムの不具合により久米島発那覇行きを欠航。乗客約60人は航空機へ振り替えとなった。
- 2026年5月2日(浅瀬接触事故)、同月12日(ボルト不具合による運休)、そして今回のエンジン不具合と、就航からわずか2カ月半で4度目のトラブル発生。
- 2026年6月12日付で沖縄総合事務局が行政処分(安全確保の警告)を実施していたにもかかわらず、トラブルが続いている。
- 「つむぎ」はJR九州高速船から購入・改修した旧「ビートル」で、改修船としての整備状況についての説明も求められる。
- 那覇―久米島の空路は高速船就航を受けて国の補助が打ち切られており、高速船の不安定な運航は島民の交通インフラ全体に影響を与えるリスクがある。
- 2026年7月16日午後1時10分の那覇発から運航再開予定だが、原因は依然として調査中。抜本的な安全管理体制の見直しが急務。
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