2025-06-09 コメント投稿する ▼
教育現場の理想と現実に挑む 「チームみらい」河合みちお氏が神奈川から参院選へ意気込み
教育の理想を国政で実現へ――河合みちお氏が参院選に出馬表明
新党「チームみらい」は2025年6月9日、参議院選挙の神奈川県選挙区において、河合みちお氏(34)を公認候補予定者として擁立すると発表した。河合氏は東京大学文学部を卒業後、京都大学大学院教育学研究科を修了。以降、教育系企業での勤務をはじめ、学生支援や教育改革に携わってきた。
本人は「未来を考えることが楽しく、自分の将来を考えることがワクワクする社会を作りたい」と語り、教育の分野から日本社会の再設計に挑む構えだ。これまで都知事選などで培った現場との対話の経験を生かし、「今の教育制度に風穴を開けたい」と訴える。
「教育テクノロジーで格差を越える」——原体験からの出発
河合氏が教育政策に関心を持つきっかけとなったのは、家族が不登校になった経験だという。「担任との相性が悪かっただけで、学校という場に居場所がなくなってしまう。その現状に、強い無力感を覚えた」と語る。
この経験を通じ、教育の仕組みに問題があると痛感した河合氏は、教育工学という学問分野に進み、オンライン教育やテクノロジーの活用を研究。大学院時代には世界中の優秀な若者たちとオンライン講義を通じてつながり、「教育の選択肢は開ける」と実感を得たという。
「一人の教師との関係ですべてが決まる教育制度ではなく、多様な選択肢と柔軟なカリキュラムを用意すべき」と語り、AIやオンライン教育の導入によって、子どもたちの個性に応じた学びの場を整備したい考えを示している。
日本の成長戦略に“教育”を位置づける政治を
河合氏はまた、「教育は福祉でもコストでもなく、未来への投資」と語る。高校生や大学生との対話を通じて、日本の若者たちが将来に希望を持てない現実に直面してきたといい、「挑戦する気持ちを奪ってしまっている今の制度を根本から見直したい」と訴える。
成長戦略と教育を切り離すのではなく、教育そのものが国の競争力を左右する時代において、思い切った公的投資の必要性を強調。「時代に取り残されたカリキュラムや制度では、若者の未来を支えることはできない」と力を込めた。
また、オンライン教育を通じた“越境する学び”の重要性も強調し、「国内外問わず、学びのチャンスが広がる社会こそ、日本の未来に必要」と訴える。
現場から国会へ 「教育を知る政治家」が担うべき役割
河合氏の強みは、現場での経験を持ち、それを具体的な政策へと昇華する力にある。教育系企業での勤務や、学生支援団体「HLAB」での活動、共著として出版した『フォルケホイスコーレのすすめ』など、その実績は多彩だ。
「いま求められているのは、教育を“語る”政治家ではなく、“理解している”政治家だ」と語る河合氏は、現行制度の課題を現場感覚で把握し、柔軟かつ具体的な政策提案に転換することができると自負する。
新党「チームみらい」は、教育や働き方、テクノロジーといった現代的なテーマに取り組む若手中心の新勢力として注目を集めており、河合氏の擁立はその象徴的な一手ともいえる。
SNSでは期待の声が広がる
河合氏の出馬表明に対し、SNSでは若者を中心に期待の声が上がっている。
「教育の現場を知ってる人が国会に行くのは大歓迎!」
「オンライン教育の可能性を広げたいっていう話、めっちゃ共感する」
「成長戦略に教育を据えるって当たり前だけど、政治家から聞いたの初めてかも」
「この人なら、日本の教育を変えてくれるかも」
「AIとか海外教育とか、現代の子どもたちの話をちゃんとしてる」
この夏の参議院選挙、神奈川県選挙区でどれだけの支持を集められるか。だがいま確かに、「教育を変えるために政治を変える」という挑戦が、新しい一歩を踏み出している。