2026-05-13 コメント投稿する ▼
鎌倉市議会「金色」ネームプレートに387万円の税金 住民監査請求まで事態に発展
神奈川県鎌倉市の市議会議場前ロビーに2026年3月19日、現職市議と歴代議長・副議長計168人の名前を金色ネームプレートで並べた大型パネルが設置された。製作・設置費用は合計387万3210円で全額税金負担。中澤克之議長の発案で「鎌倉彫の額縁から簡素化した」と説明されるが、市民や一部議員からは「税金の無駄遣いだ」と批判の声が相次ぎ、2026年4月28日には住民監査請求が出される事態となった。設置場所が傍聴者しか入れない議場前ロビーであることも、市民への説明責任という点で問題視されている。
設置の経緯 鎌倉彫の額縁「簡素化」のはずが400万円近い支出に
鎌倉市議会の議場前ロビーに2026年3月19日、現職市議と歴代の議長・副議長の名前を刻んだ金色のネームプレートを並べた大型パネルが設置されました。
これまで歴代議長の顔写真は1枚9万9000円の鎌倉彫の額縁に入れられ、議会内の全員協議会室に掲示されていましたが、手狭になったことから、中澤克之議長がネームプレートの設置を7会派の代表者会議で提案したとされています。
「高額な鎌倉彫の額から名前だけに簡素化した」という説明とは裏腹に、かかった費用は合計387万3210円に上りました。内訳は市長部局(パネル設置・壁の修繕費)が159万3625円、議会事務局(プレート作成費)が227万9585円です。木目調のパネルは1枚が約50万円で3枚並び、金色に見えるプレートは真鍮製で1枚1万円が170枚製作されました。費用はすべて税金で賄われています。
議場前ロビーは傍聴者以外は入れない場所 市民の目に触れる機会が少ない
物議を醸しているのは費用だけではありません。ネームプレートが設置されているのは、市議会の議場前ロビーです。
議会の傍聴に来なければ、税金387万円が投入されたパネルを市民が目にする機会はほとんどありません。一般市民が日常的に立ち入れる場所ではなく、わざわざ足を運ばなければ目にできない場所に、これだけの費用をかけることへの疑問は当然といえます。
街の市民からは厳しい声が相次いでいます。
「高っ!そこに残すことが必要?みたいな。観光地なのにその予算使い方がおかしい」
「無駄遣い。教育に使ってほしい。もっと有意義な使い方を市はすべきだ」
「ちょっと高すぎますね。無駄じゃない?見る人いますか?っていう感じ」
「議長が発案して議員が承認したなら、議員全員が責任を持って説明すべき問題だ」
「市民の血税でこういうものを作るなら、事前に市民の意見を聞くべきだったはず」
議長・市長は「適正」と主張 しかし議員の間にも驚きの声
中澤克之・議長氏は「議会の歴史を残すことは必要。初期投資はかかるが、プレートで維持費は安くなる」と必要性を訴えています。また鎌倉市の松尾崇市長氏も「支出については、正当であると考えている。議会からの要求に対して、市として必要であると判断した」と述べ、問題はないとの立場を示しています。
しかし設置を知らなかった議員もおり、「突然パネルが設置されて、私も見たが『なんなのあれ、どういうこと?』と思った。市議が代わったら、その都度作り直すけどお金はどうするの?」という声も出ています。ジャーナリストの青山和弘氏は「最大の問題はこれが何の経済効果も生み出さないこと」と指摘しており、公金支出としての費用対効果の観点が厳しく問われています。
住民監査請求へ 地方議会の公金支出の透明性が問われる
議会事務局には「高すぎる」「税金の支出はおかしい」など批判の意見が相次ぎ、2026年4月28日には「無駄な支出」だとして住民監査請求が出されました。
この問題が浮き彫りにするのは、地方議会における予算支出の意思決定プロセスの問題でもあります。今回は中澤議長が発案し「代表者会議」で承認されたとされていますが、一部の市議は設置後に初めて存在を知ったと述べています。市民の税金を使う支出について、議員全員が十分な情報を共有し、その是非を議論する機会があったのかが問われます。
物価高が続き市民の家計が圧迫されているなかで、何ら経済効果も市民サービスの向上も生み出さない装飾的な支出に税金が使われることへの批判は当然です。市議会は住民監査請求の結果を踏まえ、支出の妥当性について市民への丁寧な説明を行う責任があります。
まとめ
・鎌倉市議会の議場前ロビーに2026年3月19日、金色ネームプレートの大型パネルを設置
・費用は合計387万3210円(市長部局159万3625円+議会事務局227万9585円)、全額税金
・中澤克之・議長の発案で7会派代表者会議が承認、「鎌倉彫の額縁からの簡素化」と説明
・設置場所は傍聴者以外が入れない議場前ロビーで、一般市民の目に触れる機会がほとんどない
・一部議員も設置後に初めて知り驚き、市民から「税金の無駄遣い」と批判が相次ぐ
・2026年4月28日に住民監査請求が提出、支出の妥当性への問いは避けられない