2026-06-19 コメント: 1件 ▼
コザ・ミュージックタウン台風6号で倒れたガジュマル 八重島公園に移植 沖縄市のシンボル復活へ
沖縄県沖縄市の胡屋十字路に立つコザ・ミュージックタウン音市場前のガジュマルが、2026年6月1日の台風6号で根元から倒れてから約3週間。専門家の調査で感染症は確認されず再生の可能性が高いと判明し、2026年6月19日に市内の八重島公園へ一時移植されました。推定樹齢30年のこの大木は1997年から胡屋交差点のシンボルとして地域に愛されてきました。花城大輔沖縄市長は「全力で復元に取り組みたい」と意欲を示しており、元の場所への植え戻しを目指した取り組みが始まっています。
コザのシンボルツリー 台風6号で根元から倒れた経緯
2026年6月1日の昼過ぎ、台風6号が暴風域に達した沖縄本島では各地で倒木が相次ぎました。沖縄県沖縄市の胡屋十字路に面するコザ・ミュージックタウン音市場前でも、地域のシンボルとして長年親しまれてきたガジュマルの大木が根元から倒れているのが見つかりました。
高さ約8メートルから10メートル、推定樹齢30年のこのガジュマルは1997年に国道330号胡屋交差点に移植されたものです。高齢者から子どもまで多くの住民が木陰で憩い、冬にはライトアップで通行人を楽しませてきた、コザを代表する景色のひとつでした。
6月1日午後1時ごろ、近くで作業していた職員は「ミシシシ」という木がきしむ音を聞いたといいます。「最初は看板が落ちたのかと思った。木陰で休んでいる人も多かった場所なので、ギリギリ歩道で止まってよかった」と振り返り、倒木を惜しみました。
何とも言えない気持ちで、言葉を失ってしまいました。また戻ってくる日を見届けられたらなと思っています
台風後も復活の希望 専門家が再生の可能性を確認
倒木から約2週間後の2026年6月12日、管理する内閣府沖縄総合事務局南部国道事務所が国の依頼を受けた樹木の専門家を招き、現地調査を行いました。沖縄県内で倒木の原因となることが多い感染症「南根腐病(みなみねぐされびょう)」への感染は確認されず、倒木の原因は強風によるものとみられることが明らかになりました。
日本樹木医会沖縄県支部長の生沢均氏は「樹齢が約30年と若く、感染症も確認されなかったため再生が十分見込める」と説明しました。一方で倒木の背景として「地下の根がうまく育っていなかった」と分析し、元の場所に戻す際には根の周りの地表面積を拡大して風で倒れにくくする工夫が必要だと指摘しています。
倒れた姿を見てとても悲しかったです。子どもの頃からずっとあの木の下で遊んでいたので、早く元気になってほしい
琉球大学農学部の専門家も、植え戻しの際に根の生育環境を改善することが重要だという見解を示しました。沖縄市の花城大輔市長は「関係各所が復興の可能性を検討してくれた」と感謝し、「全力で復元に取り組みたい」と意欲を語りました。
八重島公園で静養へ 復活すれば元の場所に戻る見通し
再生の可能性が確認されたことを受け、2026年6月19日午前から作業員らが現場での移植作業に着手しました。ガジュマルは午後にかけて市内の八重島公園へと運び出され、一時移植されました。今後は公園で状態を丁寧に見守りながら回復を待ち、元の場所に倒木防止の措置を講じたうえで植え戻される予定です。
あのガジュマルじゃないってなって、新しく元気になってくれたらいいなって思っています
ガジュマルは沖縄の言い伝えで「キジムナー」と呼ばれる精霊が宿るとされ、長寿や縁起の良い木として古くから県民に愛されてきました。コザ・ミュージックタウン周辺は、戦後から続く音楽文化やエイサーを育んできた「音楽のまち」コザの中心地であり、交差点のガジュマルはその風景に欠かせない存在でした。
再生と帰還への期待 コザに緑のシンボルが戻る日へ
ガジュマルは旺盛な生命力を持つ木として知られており、適切なケアのもとで順調に回復できれば、コザ・ミュージックタウン音市場前への帰還が実現する見通しです。移植先の八重島公園では、専門家が根の回復状況を継続的に確認しながら養生が進められます。
あの交差点にガジュマルがないと物足りない感じがします。早く元気になって戻ってきてほしいです
「また戻ってきてほしい」「元気になってくれたら」という地域住民の声が示すように、このガジュマルはコザの人々にとって単なる街路樹ではありません。
樹齢30年でまだ若いし、感染症もないと聞いてほっとしました。元の場所でまた大きく育ってほしいです
シンボルが再びあの胡屋十字路で葉を茂らせる日を、地域の人々は心待ちにしています。
まとめ
- 2026年6月1日、台風6号の暴風でコザ・ミュージックタウン音市場前のガジュマル(推定樹齢30年、高さ約8〜10メートル)が根元から倒れた
- ガジュマルは1997年に国道330号胡屋交差点に移植され、地域のシンボルとして親しまれてきた
- 2026年6月12日、内閣府沖縄総合事務局が専門家を招いて調査を実施。感染症の確認なし、原因は強風と判明
- 日本樹木医会沖縄県支部長・生沢均氏が「再生が十分見込める」と確認
- 植え戻し時は根の周りの地表面積を拡大するなど、倒木防止の工夫が必要と専門家が指摘
- 2026年6月19日、市内の八重島公園へ一時移植
- 花城大輔沖縄市長は「全力で復元に取り組みたい」と意欲を示している