高見素直死刑囚の死刑執行 2009年大阪パチンコ店放火で5人死亡・10人負傷

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高見素直死刑囚の死刑執行 2009年大阪パチンコ店放火で5人死亡・10人負傷

法務省は2026年8月21日、2009年大阪市此花区のパチンコ店放火殺人事件で死刑が確定していた高見素直死刑囚(58)の死刑を執行しました。高市早苗政権のもとで死刑が執行されるのは今回が初めてです。高見死刑囚は2009年7月5日、日曜日で満席状態だった営業中のパチンコ店にガソリンを持ち込み放火、客・従業員5人を焼死させ10人に重軽傷を負わせました。裁判員裁判での一審死刑判決は高裁・最高裁でも支持され、2016年2月に死刑が確定しました。今回の執行は裁判員裁判で死刑が確定した事件の執行としても全国初となります。亡くなられた5人の方々への改めての哀悼と、ご遺族への深い思いとともに、この事件の全貌を報告します。

2009年7月5日の犯行 日曜の満席パチンコ店にガソリン放火、5人が焼死


犯行が起きたのは2009年7月5日(日曜日)午後4時15分ごろです。大阪市此花区四貫島一丁目の雑居ビル1階にあったパチンコ店「crossニコニコ」に、無職だった高見素直(当時41歳)がバケツに入ったガソリンをまき、マッチで放火しました。

阪神なんば線千鳥橋駅南側の商店街入口付近にある店舗は、日曜日でほぼ満席状態でした。店内に火が広がるなか、客や従業員は逃げ遅れ、客4人と従業員1人の計5人が焼死しました。さらに10人が重軽傷を負い、被害者の総数は計15人に上りました。店舗は全焼しています。

高見は事件直前にガソリンを購入して携行缶に移し替えており、店に持ち込む準備を事前に整えていたことが捜査で明らかになりました。犯行は計画的なものでした。

翌日に自首して逮捕 経済的困窮と「幻聴への報復」が動機と主張


高見は犯行後に大阪を離れ逃走しましたが、翌2009年7月6日、山口県岩国市の岩国警察署に自ら出頭し逮捕されました。高見は「救急車や消防車の音が気になり落ち着かなかったので、とりあえず西に向かった。防犯カメラに映っているのでいずれ捕まることはわかっていた。死刑になるのでそれまで気持ちを整理する時間がほしかった」と説明し、翌日に「岩国まで行って満足できたので自首した」と述べたとされています。

高見死刑囚は当初「仕事も金もなく、人生に嫌気がさした」「誰でもいいから殺したかった」と供述しましたが、裁判では「幻聴の声の主への報復」という全く異なる動機を主張しました。高見には消費者金融からの借入れが数百万円あり、失業保険も切れて経済的に追い詰められていたとされています。

裁判での供述によると、高見には「みひ」と名付けた幻聴の女性が存在し、超能力で自分の人生を邪魔していると信じており、「大きな事件を起こせばみひが手を引く」と考えて犯行を決意したと主張しました。捜査段階から3度の精神鑑定が行われましたが、いずれの審判決でも犯行への直接的な影響は認定されませんでした。

「亡くなった5人の方々のご冥福を心からお祈りします。17年間、苦しみを抱えてきたご遺族に深く思いを致します」
「営業中のパチンコ店にガソリンをまいて火をつけるとは、あまりにも残酷な犯行でした。逃げられなかった被害者の恐怖を思うと言葉がありません」
「裁判員裁判で確定した死刑の初執行でもあるとのこと。日本の司法制度の歴史において節目となる執行です」
「責任能力をめぐり複数の精神鑑定が行われた事件でしたが、最高裁まで一貫して完全責任能力が認定されました」
「17年前の事件ですが、被害を受けた方やご遺族の痛みは今も続いているはずです。大切な命が奪われたことを決して忘れてはなりません」

裁判員裁判で死刑→高裁・最高裁でも維持 2016年2月に確定


2011年10月31日、大阪地裁(和田真裁判長)の裁判員裁判で高見被告に死刑が言い渡されました。裁判員裁判による死刑判決として全国10例目、大阪拘置所管内では初のケースでした。

弁護側は控訴審・上告審を通じて「覚せい剤精神病による妄想が犯行に影響しており、責任能力は限定的だった」「絞首刑は憲法が禁じる残虐な刑罰に当たる」と主張しました。しかし2013年7月、大阪高裁(中谷雄二郎裁判長)は控訴を棄却し、「妄想が犯行に直接影響したとはいえない」として完全責任能力を認定、絞首刑についても合憲と判断しています。

最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は2016年2月23日、被告の上告を5人の裁判官全員一致で棄却し、死刑が確定しました。最高裁は「人出が多い日曜日のパチンコ店を狙った計画的な無差別殺人で、刑事責任は極めて重大」と指摘し、「自首の点など有利な事情を考慮しても死刑はやむを得ない」との判断を示しました。

高市政権下で初の執行 裁判員裁判による死刑確定事件でも全国初


今回の死刑執行は2つの点で「初」となりました。高市早苗政権のもとで死刑が執行されたのは今回が初めてです。また、裁判員裁判により死刑判決が確定した事件での死刑執行も、全国で初めてのケースとなります。

高見死刑囚の死刑確定は2016年2月で、確定から約10年が経過してからの執行となりました。日本では死刑確定後の執行まで数年から数十年かかるケースがある中、法務省は執行の日時を事前には告知せず、執行当日に公表するのが慣例となっています。

日曜日の昼下がり、多くの客が集まる営業中の店舗に無差別に放火し5人の命を奪ったこの事件は、被害者とご遺族に消えることのない痛みをもたらしました。改めて、犠牲になられた5人のご冥福をお祈りするとともに、今なおその痛みを抱えて生きるご遺族と被害者の方々に対して深い哀悼の意を表します。

まとめ


・法務省は2026年8月21日、大阪市此花区パチンコ店放火殺人事件の高見素直死刑囚(58)の死刑を執行しました。
・2009年7月5日、無職の高見(当時41歳)が営業中のパチンコ店「crossニコニコ」にガソリンをまき放火。5人が焼死し10人が重軽傷を負いました。
・裁判では責任能力と絞首刑の合憲性が争点となりましたが、2016年2月の最高裁で死刑が確定しました。
・今回の執行は高市早苗政権下では初、裁判員裁判による死刑確定事件の執行としても全国初となります。
・死刑確定から約10年後の執行で、大阪拘置所収監中に刑が執行されました。

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2026-08-21 10:27:36(植村)

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