神戸市歴史公文書館が6月1日開館 震災・戦災資料など約20万点を保存公開

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神戸市歴史公文書館が6月1日開館 震災・戦災資料など約20万点を保存公開

神戸市は2026年6月1日、「神戸市歴史公文書館」(神戸市兵庫区本町2丁目)を開館します。阪神・淡路大震災の関連文書約1万3000冊や戦災関連資料約800点など、開館時点で約20万点を収蔵する施設です。新築の本館と、1927年建設の国登録有形文化財「旧岡方倶楽部」を改修した別館の2棟構成で整備されました。開館に合わせてオンライン上の「資料検索システム」も稼働し、市民が自宅から資料目録やデジタル化した画像にアクセスできるようになります。久元喜造神戸市長は「公文書を適切に作成・管理・保存・公開するサイクルがルールとしてできた。一元化して統一的に閲覧できるようになったことは非常に重要だ」と意義を強調しています。入館は無料です。

6月1日開館 約20万点の資料を一元管理する新施設


神戸市は2026年6月1日、市内の歴史的な公文書を永久保存・公開する「神戸市歴史公文書館」を、神戸市兵庫区本町2丁目に開館します。

開館時点での所蔵資料は約20万点に上ります。阪神・淡路大震災の関連文書約1万3000冊、1955年(昭和30年)以前の公文書約4000冊、戦災関連資料約800点のほか、明治期・大正期の貴重な公文書や写真資料なども収蔵されます。

施設は2棟で構成されています。本館は地上5階建ての新築で、専用の収蔵庫と閲覧室を備えています。別館は、1927年に建設された国の登録有形文化財「旧岡方倶楽部」を改修して設けた展示室です。

これまで神戸市中央区熊内町にあった「神戸市文書館」に分散していた資料が一元化され、市民が統一的に閲覧できる環境が整いました。神戸市文書館は2026年3月に閉館し、保存資料とともに機能を歴史公文書館へ移転しています。

阪神淡路大震災の記録がここに全部集まるんですね。神戸に住む者として胸に刻みたい

別館・旧岡方倶楽部 戦災・震災を乗り越えた約100年の歴史建築


別館として活用される「旧岡方倶楽部」は、江戸時代から海運・陸運の要所として栄えた兵庫津の商人たちが社交の場として建設した歴史的建築です。

1927年に建設され、設計は建築家の高松吉三郎氏が手がけました。石造りと重厚な意匠が特徴で、古典様式とアール・デコが融合した洋館として知られています。

この建物は、第二次世界大戦中の神戸大空襲や1995年の阪神・淡路大震災をくぐり抜けてきた、約100年の歴史を持つ貴重な建造物です。2018年には国の登録有形文化財に登録されました。

別館の展示室では、神戸市の成立から現在までの歴史を振り返る壁面展示や、昭和期の市政映像のデジタルサイネージ上映、歴史的な公文書の複製展示などが行われます。開館記念展示として「兵庫津遺跡第97次調査」の紹介も実施されます。

旧岡方倶楽部が公文書館になるんですね。神戸の歴史を感じられる建物がこんな形で生まれ変わるとは

震災・戦災の記録を後世へ 資料のデジタル化も推進


神戸市歴史公文書館が特に重視するのは、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災に関する記録の保存です。 関連する公文書は約1万3000冊に上り、神戸市がこの未曾有の災害にどう対応したかを示す一次資料として、後世に伝え続けることが求められています。

戦災関連資料約800点も収蔵されます。これらは神戸大空襲などの戦争被害の記録であり、過去の出来事を風化させないための取り組みです。

また開館に合わせて「資料検索システム」の運用が始まります。所蔵資料の目録のほか、一部はデジタル化した画像データをオンラインで公開します。市民は自宅のパソコンやスマートフォンから資料の存在を確認し、閲覧手続きへとつなげることができます。

別館は事前の利用手続きなしに入館でき、展示資料や映像をすぐに見ることができます。

震災の公文書をオンラインで探せるようになるのはありがたい。遠方に住む方も調べられる

久元市長「市民共有の知的資源を後世に」 5月30日に内覧会


久元喜造神戸市長は「公文書を適切に作成・管理・保存・公開するサイクルがルールとしてできた。一元化して統一的に閲覧できるようになったことは非常に重要だ」と述べ、市民に市政の歴史を知ってもらうことの意義を強調しました。

市は「市民共有の知的資源を後世に伝え、未来のまちづくりにつなげたい」としています。開館に先立ち、2026年5月30日には市民向けの内覧会が実施される予定です。

開館時間は平日の午前9時から午後5時まで。本館の閲覧室の使用には事前の利用手続きが必要ですが、別館の展示室は手続きなしで入館できます。入館は無料です。

兵庫津エリアは近年、2021年開館の兵庫県立兵庫津ミュージアムや2024年整備の北前船水揚地跡など、歴史的な文化施設の集積が進んでいます。神戸市歴史公文書館の開館により、地域の「歴史と記憶」を体験できる拠点がさらに充実する見込みです。

「神戸の歴史や震災の記録が無料で調べられるなら、子どもと一緒に行ってみたい」
「公文書の一元化は本当に大事。国もこういう取り組みをもっと積極的にやってほしい」

まとめ


  • 神戸市歴史公文書館が2026年6月1日、神戸市兵庫区本町2丁目に開館
  • 阪神・淡路大震災関連文書約1万3000冊・戦災関連資料約800点など約20万点を収蔵
  • 新築本館(5階建て・収蔵庫・閲覧室)と旧岡方倶楽部改修の別館の2棟構成
  • 旧岡方倶楽部は1927年建設・国登録有形文化財、神戸大空襲と震災を乗り越えた約100年の歴史建築
  • 開館と同時に「資料検索システム」稼働、資料目録・デジタル画像をオンラインで公開
  • 別館は手続き不要で無料入館可。開館前の5月30日に市民向け内覧会を実施予定
  • 久元喜造市長「市民共有の知的資源を後世に伝え、未来のまちづくりにつなげたい」と意義を強調

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2026-05-21 10:35:43(植村)

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