2025-02-18 コメント投稿する ▼
大阪府、ヤングケアラー支援に5600万円 新相談窓口と居場所づくり強化
新たな相談窓口と専門的な支援
今回の予算では、ヤングケアラーのために新たに相談窓口を設置し、専門的な支援を行うことが決まっています。これにより、悩みを抱えている若者たちが気軽に相談できる環境を整えることが狙いです。悩みや困難を一人で抱え込まずに、専門家に支援を求めることができるようになります。
18歳以上のヤングケアラーの居場所作り
また、高校を卒業した18歳以上のヤングケアラーにも支援が行き届くように、民間団体への助成も計画されています。高校卒業後に支援が途切れることなく、居場所を作り、社会的なつながりを持てるようにすることが重要です。
府立高校生に実施したアンケート結果
府は2024年に府立高校生を対象にアンケート調査を行い、その結果、約9万人のうち11%にあたる9,842人が「世話をしている家族がいる」と答えました。そのうち7割以上の人たちが、世話について悩んでいるものの、誰にも相談したことがないとしています。この調査結果は、ヤングケアラーへの支援がまだ十分でないことを浮き彫りにしました。
これまでの取り組みと今後の課題
これまで、大阪府は福祉専門職を対象に研修やシンポジウムを行ってきました。しかし、相談できていないヤングケアラーが多いことがわかり、支援が届きやすい仕組みを作ることが急務だと認識されています。高校を卒業してからも支援を続けることが課題であり、そのための体制づくりが求められています。
知事のコメント
吉村洋文知事は、記者会見で「ヤングケアラーが自分がその立場にあることに気づいていないことも多い。困ったときに周りに相談できる体制を整えたい」とコメントし、支援体制の強化に向けた意気込みを示しました。