2025-04-30 コメント投稿する ▼
PFAS処理水を“勝手に放流”? 横田基地汚染で住民と議員が抗議、防衛省に調査要求
横田基地PFAS問題、共産党議員らが防衛・環境両省に調査強化を要請
「勝手に放流するな」現地から怒りの声
米軍横田基地(東京都福生市など5市1町)で有機フッ素化合物(PFAS)を含む水が貯水池にたまっている問題をめぐり、4月30日、日本共産党の山添拓参院議員や東京都議のアオヤギ有希子氏、尾崎あや子氏らが、防衛省・環境省に対して抜本的な調査と情報公開を求めた。住民や地元市議らも同行し、問題の深刻さを訴えた。
PFAS汚染水、豪雨で流出の可能性
昨年8月の豪雨で、横田基地の消火訓練エリアからPFASを含む汚染水が漏れ出し、基地外に流出した可能性が高いとされている。漏れた水は現在も貯水池にとどまっており、米軍はこれをフィルターで浄化して放流する計画を明かしている。
だが、その手法や水質、処理後の安全性などの情報が不透明なまま進んでいるとして、東京都と周辺自治体(5市1町)は、基地への立ち入り調査、処理水のサンプル採取、処理方法の詳細な説明、フィルターの処分方法などを国に対して強く要請している。
防衛省「調整中」も、住民は不信感
この日の聞き取りで、防衛省の担当者は「環境補足協定に基づき、国と自治体で立ち入り・サンプル採取を予定している」と説明したものの、時期については「米側との調整中」として明言を避けた。
これに対し、参加した住民らからは、「放流の前にきちんと調べるべき」「米軍が勝手に動く前に、日本政府が主導権を持って対応すべきだ」といった怒りの声があがった。処理後の水だけでなく、処理前の原水や土壌の調査も必要だという意見も多く出た。
山添議員「これは日本の国土の汚染だ」
山添議員は、「日本の土地と水が汚染されているのに、防衛省が及び腰なのは問題だ」と厳しく批判。2023年1月に同基地で起きたPFASを含む泡消火剤の漏出事故についても、防衛省が「事実関係を確認中」と繰り返すだけで、進展が見られないことに言及し、「横田基地のPFAS汚染については全体像をしっかり明らかにするべきだ」と強く訴えた。
ネット上の反応
「このままだとまた“知らないうちに汚染されてた”ってことになりかねない」
「アメリカ任せでいいの?日本の環境でしょ」
「防衛省、もっとしっかりしてくれ」
「処理水って言えば何でも許されると思ってるの?」
「地方自治体が頼りに見えるのが情けない」
今後の焦点
米軍基地内での汚染水処理は、国と地方自治体の協力だけでなく、米側との調整と信頼関係が不可欠だ。しかし現状では、情報が閉ざされ、住民不在のまま進められている印象が否めない。地元の環境と住民の健康を守るためには、徹底した現地調査と情報公開が何より重要だ。