2026-04-10 コメント投稿する ▼
神奈川県、インクルーシブ公園「ともいき広場」を開設 - 多様な人々が集う共生社会への一歩
神奈川県は、県立相模原公園(相模原市南区)内に、誰もが分け隔てなく楽しめるインクルーシブ公園「ともいき広場」を2026年4月25日にオープンします。 車いすに乗ったままでも利用できるトランポリンなど、多様なニーズに応える遊具が配置され、共生社会の実現に向けた重要な一歩として注目されています。 * 神奈川県立相模原公園内に、インクルーシブ公園「ともいき広場」が2026年4月25日にオープン。
多様な人々が集う、新しい遊び場の形
「ともいき広場」は、約4200平方メートルの広大な敷地に、4つのテーマを持つエリアが設けられています。それぞれのエリアには、合計18種類ものユニークな遊具が設置されており、訪れる人々の様々な興味や身体的特性に応じた楽しみ方ができるのが特徴です。
例えば、「ぐんぐんエリア」では、寝転んだままでも利用できるハンモック式のブランコなど、アクティブな動きを存分に楽しめる遊具が用意されています。「ぽかぽかエリア」は、音が出る遊具などを中心に、五感を使って遊びを発見できる空間となっています。
また、「にこにこエリア」では、車いすに乗ったままでも砂遊びができるような工夫が凝らされ、皆で一緒に遊ぶことを重視した設計がなされています。さらに、「森のわくわくエリア」には、挑戦意欲をかき立てるような大型の複合遊具が設置され、利用者の成長を促す場としても期待されます。これらの遊具に加え、人工芝が敷かれた「ごろごろゾーン」では、気軽に休憩したり、ゆったりとくつろいだりすることも可能です。
住民の声が公園づくりに息づく
この「ともいき広場」の整備にあたっては、これまでの公園づくりとは一線を画す、丁寧なプロセスが取られました。神奈川県は、県立公園として初めて、公園の整備計画を立てる段階から専門家や地域住民、そして障害のある当事者などが参加するワーキンググループを設置しました。
さらに、実際に遊具を体験できる会も開催され、参加者から貴重な意見や要望が寄せられました。例えば、「疲れた時に気軽に休める場所が欲しい」といった声は、公園内に屋根付きの休憩所を設けるという具体的な改善につながりました。このように、利用者のリアルな声に耳を傾け、それを設計や設備に反映させることで、より多くの人が満足できる公園が実現したのです。この住民参加型のプロセスは、今後の公共施設の整備においても重要なモデルケースとなるでしょう。
インクルーシブの潮流と今後の広がり
近年、日本全国でインクルーシブ公園の整備が進む傾向にあります。これは、多様性を尊重し、誰もが社会の一員として包摂される「共生社会」を目指す動きと連動するものです。神奈川県内でも、県立あいかわ公園など、他の県立公園でも、誰もが利用しやすい遊具の導入が進められています。
「ともいき広場」と名付けた黒岩祐治知事も、2026年4月7日の定例記者会見で、「『ともいき』という理念が、この公園からさらに広まっていくよう、県は引き続き全力で取り組んでいく」と述べ、その普及への強い意気込みを示しました。この新しい公園が、地域住民にとって憩いの場となるだけでなく、多様な人々が交流し、互いを理解し合えるきっかけとなることが期待されます。
今後も、このようなインクルーシブな視点を取り入れた公園整備の動きは、全国的に広がっていくことが予想されます。それぞれの地域の実情に合わせて、誰もが安心して、そして楽しく過ごせる公共空間が増えていくことは、より豊かで活力ある社会の実現に貢献するはずです。
まとめ
- 神奈川県立相模原公園内に、インクルーシブ公園「ともいき広場」が2026年4月25日にオープン。
- 障害の有無に関わらず、誰もが楽しめることを目指した公園。
- 広さ約4200平方メートルに4つのエリアと18種類の遊具を設置。
- 車いす対応トランポリンや砂場など、多様なニーズに対応。
- 県立公園初となる住民参加型のワークショップなどを経て整備。
- 「疲れた時に休める場所が欲しい」といった声が屋根付き休憩所の設置につながるなど、当事者の意見を反映。
- 全国的なインクルーシブ公園整備の流れを汲むもので、共生社会実現への貢献が期待される。
- 黒岩知事は、公園の理念が広まるよう、県として引き続き取り組む方針。