2025-07-27 コメント投稿する ▼
神谷宗幣代表、皇位継承めぐるテレビ討論で激論「それはあなたの主観」参政党と保守層にズレ?
神谷宗幣代表、テレビ討論で“女系天皇”めぐり激論 「それはあなたの主観だ!」と反論
参政党と皇位継承問題の揺れる立場
参政党の神谷宗幣代表が、テレビ討論番組で皇位継承に関する自身の見解を問われ、番組内で激しい論戦を繰り広げた。2025年の参議院選挙で14議席に躍進し、存在感を強める中、保守層から注目される皇室制度について、党の方針と個人の見解の違いが浮き彫りとなった。
問題の発端は、読売テレビの討論番組での一幕。出演者の一人である竹田恒泰氏は、神谷代表に対し「女系天皇や女性宮家を容認することは、男系継承の根幹を揺るがすリスクがある」と主張。さらに、「前回の参院選では、愛子さまが天皇になって何が悪いのかという姿勢だったが、なぜ立場を曖昧にしたのか」と厳しく追及した。
これに対し、神谷代表は「党の方針は男系男子の継承維持であり、これは変わっていない」と明言。その上で「過去に女性天皇の存在もある以上、選択肢を増やすことを否定するつもりはない。これはあくまで私個人の見解」と冷静に答えたが、竹田氏の執拗な追及に「それはあなたの主観です」と声を荒げる場面もあった。
党と個人、割れる見解の“すき間”
神谷氏は「国会議員18人それぞれに考えがある。私の個人見解と党の公式見解がすべて一致する必要はない」と発言し、党の柔軟性を強調したが、これは一部の保守層から「皇統維持の覚悟が足りない」との疑問を呼ぶ可能性もある。
一方で、神谷氏は「私は誰に何を言われても考えを変えない。一貫性を持ちたい」と話し、「いろんな意見があって良い。竹田さんの意見にすべて合わせろというのは傲慢だ」と反論した。
今回の討論は、参政党が掲げる「多様な価値観の尊重」と保守層が求める「伝統の厳格な継承」との間で、バランスをどう取るのかという問題を改めて浮き彫りにしている。
皇統の問題、議論の行方は
皇位継承問題は、男系男子による継承を堅持するべきか、それとも国民意識や現実的課題を踏まえて柔軟に対応すべきかで、世論も真っ二つに割れている。特に少子化と皇族減少によって、現実的な選択肢を模索する動きが進んでおり、今後の国会でも中心的な論点となるのは確実だ。
神谷代表の「個人と党は別」という論理は一定の理解も得られるが、皇室問題においては「思想の一貫性」や「保守としての覚悟」が問われる場面も多い。特に、伝統保守派にとっては、曖昧さが「信用の揺らぎ」にもつながりかねない。
今後、党内でも議論の深まりが求められる中、神谷氏がどのように「個人の信念」と「党の方針」をすり合わせていくのか、その手腕が試されることになる。
有権者の声
「竹田氏の押しつけがましさに違和感。意見の多様性って大事でしょ」
「皇位継承は国の根幹の問題。党の顔がブレるのは困る」
「神谷さんの発言は一貫してると思う。むしろ冷静だった」
「神谷氏が怒るのも無理ない。あの言い方は見てて不快だった」
「結局、党としてどうするのかはっきりしてくれ」
保守票の行方にも影響か
参政党は今回の選挙で一定の保守層の支持を得たが、皇位継承に関する明確な方針や立ち位置が問われる中、こうした論争が続くことで「中途半端な党」というイメージを抱かれる可能性もある。
神谷代表が唱える「柔軟性」や「多様な価値観の尊重」が、果たして保守層にどこまで受け入れられるのか。今後の党内議論とともに、次期選挙に向けた「政策の明確化」が急務となりそうだ。