2025-07-17 コメント: 1件 ▼
参政党・神谷宗幣代表「徴兵制は党方針に含まれず」ドローン防衛や徴農制を提案
参政党・神谷代表が「徴兵制」批判に反論
「党の政策ではない」さや候補の過去発言に説明
参政党の神谷宗幣代表が、東京選挙区から出馬している党公認候補・さや氏の過去発言をめぐる批判に対し、7月17日、自身のSNS(X)で明確に反論した。
「徴兵制は党の政策に含まれない」
神谷代表は次のように投稿した。
「さやさんの過去の発言が切り取られていますが、参政党の政策に徴兵制など入っていません」
この発言は、2023年にさや氏がYouTube番組内で兵役の教育的役割について語ったことがSNS上で物議を醸したことを受けたもの。神谷氏は、そうした一部の“切り取り”が、党の方針と誤解されることを警戒している。
実際、参政党の国防政策には「徴兵制」に関する記述はなく、神谷氏は「誤解を招かないよう冷静に事実を見てほしい」と訴える。
「即席の徴兵は時代にそぐわない」
自身も10年間予備自衛官を務めた経験をもつ神谷氏は、現在の防衛のあり方について次のように強調した。
「今の戦争は銃を持って撃ち合う時代ではありません。ミサイルやドローンによる戦闘が中心です」
この背景から神谷氏は、徴兵によって若者を集めた部隊を編成するような旧来型の国防には否定的な立場をとっている。
「最強のドローン部隊を」構想を再提示
神谷氏は7月初旬に行われた党首討論の場でも、未来の日本防衛について次のように語っている。
「プロゲーマーや若者の能力を活かして、世界最強のドローン部隊を編成すべきです」
「人を乗せずにAIやドローンを駆使した戦い方こそが、今の時代にふさわしい防衛手段」
現実的かつ革新的な「人命を犠牲にしない国防」のビジョンを強調し、軍事一辺倒でない次世代型安全保障を打ち出した。
若者の教育には「徴農制」が有効
神谷氏は、若者の人間形成に必要なのは兵役ではなく、「農業・漁業など一次産業の体験」だと主張。
「2〜3か月でいい。地方で農業などに従事させ、国土保全と共生の意識を学ばせる“徴農制”こそ、今の日本に必要な教育制度ではないか」
と訴えた。徴兵ではなく、共感と実体験による国民意識の育成を目指す構想だ。
党代表としてのリーダーシップ
参政党代表としての神谷氏の立ち位置は、単なる“発言の火消し”にとどまらない。党として誤解を生まないよう政策の一本化を進めるとともに、新しい安全保障と教育の方向性を打ち出すことで、議論を建設的な方向へ導こうとしている。
今後の選挙戦でも、神谷氏がどのように党のビジョンを磨き、政策論争の軸を作っていけるかが注目される。