2025-07-27 コメント投稿する ▼
小池晃氏「排外主義と分断に立ち向かう」 外国人攻撃を事実で反論 多様性社会の必要性強調
「根拠のない攻撃は差別」小池氏が一部政党の言動を批判
7月27日放送のNHK「日曜討論」に出演した日本共産党の小池晃書記局長は、参院選を通じて外国人への攻撃を繰り返した一部政党の姿勢を厳しく批判。「根拠のない攻撃は差別であり、排外主義そのものだ」と語り、明確に対決姿勢を示した。
小池氏は、「外国人による生活保護受給が急増している」とする主張に対し、「事実に反する。外国人の受給者数はむしろ減っている」と明言。医療保険制度をめぐっても、「外国人がただ乗りしている」という批判を否定し、「実際に使用している医療費は、保険加入率に対して少ないというのが実態だ」と、事実に基づいた反論を展開した。
「ただの印象操作でしかない」
「根拠のない言説が人権を傷つけてる」
「生活保護や医療制度に罪はない」
「小池さんの発言、冷静で的確だった」
「声の大きい排外主義者に負けるな」
「この社会を支えているのは外国人も含めた全員」
小池氏は、「多くの外国人が日本社会の一員として暮らし、働き、社会を支えている。多様性を認め合い、共に生きる社会に進むことこそ、この国のあるべき姿だ」と語った。これは単なる擁護にとどまらず、「社会全体の持続可能性を考えたとき、排除ではなく連帯が必要だ」との認識に基づくものだ。
また、「選挙戦では“非国民”といった戦前を思わせるような言葉や、治安維持法を肯定するような演説すらあった」と警鐘を鳴らし、「そうした差別の言葉は、最終的に自国民への攻撃にもつながっていく」と危機感をにじませた。
分断ではなく希望を語る政治を
小池氏は「差別と排外主義、分断を煽る政治には断固として立ち向かう」と宣言。そのうえで、「連帯と多様性の中にこそ、希望がある」と訴え、「その希望を市民と共につくっていくため、全力をあげる」と決意を語った。
この発言に、立憲民主党の大串博志衆院議員も「対立ではなく、多様性を認め合う社会を築く。その姿勢を持ち続けることが重要」と同調。番組内では「外国人問題」に対する政党間のスタンスの違いが鮮明に表れた形となった。
排外主義は誰を守るのか 問われる政治の覚悟
参政党など一部政党の「外国人による国益の侵害」や「治安悪化」への懸念をあおる選挙戦術は、一部有権者の不安を刺激する一方で、社会全体の分断を深めるリスクをはらむ。小池氏の発言は、「誰かを排除することで得られる安心など存在しない」という立場に立ち、長期的な視点での社会像を提示するものだった。
今、政治に求められるのは、“敵を探す”のではなく、“共に生きる”仕組みをどう構築するか。その現実的なビジョンと説得力が問われている。