2026-04-02 コメント投稿する ▼
石破茂前首相がソウル訪問 峨山政策研究院シンポジウムで講演 4月7日から
石破茂・前首相は2026年4月7日から8日にかけて韓国・ソウルを訪問します。現地のシンクタンク(専門家が政策を研究する機関)「峨山(アサン)政策研究院」が主催するシンポジウムで講演する予定で、2026年4月2日の衆院議院運営委員会理事会でこの外遊が了承されました。石破氏は2025年10月に高市早苗・首相に交代する形で退任しており、今回は元首相として民間ベースの外交活動に臨みます。
首相在任中に積み上げた日韓関係の遺産
石破氏は首相在任中、日韓関係の改善に積極的に取り組んでいました。2025年8月には韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が初来日し、東京で首脳会談が行われました。さらに同年9月30日には石破氏自ら韓国・釜山を訪れ、3度目となる李大統領との首脳会談に臨みました。これは、日本の首相がソウル以外の地方都市を訪問した初めての2国間首脳会談として記録されています。両首脳は少子高齢化など日韓共通の社会課題への対処に向けた協議体の運用で合意するとともに、「シャトル外交」(首脳が互いの国を行き来する外交方式)の定着と深化を確認しました。
石破氏は首相在任中から「隣国と仲よくできない国が、多くの国と仲よくできるとは思わない」と繰り返し強調し、対韓外交を「未来志向」で推進する立場を一貫して示してきました。退任直前の釜山会談では、李大統領から「退任後も日本の政界の重鎮として日韓関係のために積極的な役割を果たしてほしい」と期待を伝えられたとも報じられています。今回のシンポジウム参加は、こうした役割への石破氏なりの応答とも言えます。
峨山政策研究院とはどんな組織か
今回の訪問先となる峨山政策研究院は、韓国・ソウルに拠点を置く独立系のシンクタンクです。外交・安全保障を中心とした政策研究に取り組む機関として国際的な知名度を持ち、日韓・米韓関係や北朝鮮問題、東アジアの国際秩序に関する分析と政策提言を行っています。日米韓の政治家・研究者・元高官が参加するシンポジウムを定期的に開催しており、日韓の政策対話の場として重要な役割を果たしています。石破氏がこうした場での講演に臨むことは、前首相として日韓の知的交流と信頼関係の継続に貢献しようとする意思を示すものです。
「石破さん、退任後も韓国との関係づくりに動いてるの、偉いと思う。前の仕事を次に繋げようとしてる」
「元首相がシンクタンクで講演するのは普通のことだけど、衆院の理事会で外遊を了承されるって珍しい手続きだよな」
「日韓関係は大事だけど、歴史問題が積み残されたままなのは事実。良い雰囲気だけでなく実質的な解決を進めてほしい」
「前首相としての発言だから政府見解じゃないとはいえ、韓国側はどう受け取るんだろ。重みは十分ある」
「石破さんは退陣後も自民党内で存在感を見せてるね。韓国との太いパイプは財産になるんじゃないかな」
石破氏が育てた関係を高市政権が引き継ぐ課題
石破政権時代に構築されたシャトル外交の枠組みは、現在の高市早苗・首相政権に引き継がれています。高市氏は2025年10月の就任後、「日韓関係の重要性は一層増している」と述べ、関係継続に意欲を示しました。2026年1月13日には李大統領が訪日し、高市首相の出身地である奈良県で首脳会談が行われるなど、シャトル外交の継続が確認されました。
一方で、高市氏は過去に村山談話(戦争について日本政府が謝罪を表明した談話)への批判的な発言や靖国神社参拝の経緯があり、韓国メディアは就任当初「強硬保守」として警戒する論調を強めていました。現在は実務的な外交が続けられているものの、歴史認識問題が再燃すれば関係が揺らぐリスクは常に存在します。そうした意味でも、石破氏のような「対韓パイプ役」の存在は、今後も日韓関係の安定に寄与する可能性があります。
日韓関係の現状 トランプ関税リスクを前に連携が急務
現在の日韓関係は、石破政権期に積み重ねた「シャトル外交」の成果を基盤として、比較的安定した状態にあります。北朝鮮の核・ミサイル問題への共同対処、経済安全保障分野でのサプライチェーン(部品や製品の調達・供給体制)協力、少子高齢化や地方創生などの社会問題での知見共有など、実務的な連携が着実に進んでいます。
また、2026年以降はトランプ米大統領の関税強化措置が日韓両国の経済に深刻な影響を及ぼす可能性が高まっており、日韓が緊密に連携して共同対応策を検討することが急務となっています。米国という共通の同盟国から生じる外圧が、むしろ日韓協力を後押しする局面も生まれています。日米韓の3国連携の枠組みを今後どう維持・強化するかも、石破氏が今回のシンポジウムで語りうる重要テーマになると考えられます。
石破氏がソウルでどのようなメッセージを発し、日韓両国の関係者にどう受け取られるか、政府関係者や安全保障の専門家が注目しています。今回の訪韓は外交の表舞台ではなく民間ベースの活動ですが、元首相の発言が持つ重みは小さくありません。石破氏の今後の活動が日韓外交にどう影響するか、引き続き注目が集まります。
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まとめ
- 石破茂・前首相が2026年4月7日〜8日に韓国・ソウルを訪問予定
- 峨山(アサン)政策研究院のシンポジウムで講演を行う
- 2026年4月2日の衆院議院運営委員会理事会で外遊が了承済み
- 在任中に日韓シャトル外交を推進し、2025年8月・9月に李大統領と複数回会談
- 石破政権が育てた日韓関係の枠組みは現・高市早苗政権に引き継がれている
- トランプ関税問題を背景に、日韓連携の重要性はさらに高まっている