2025-07-13 コメント投稿する ▼
「土下座強要」「演説は賛美のみ」──元参政党候補・井田雅彦氏が語る内部統制と離党理由
参政党の“オレンジ色”に潜む危うさ──元候補・井田雅彦氏が語る内情とは
かつて参政党の国政候補だった井田雅彦氏が、自身のX(旧Twitter)で政党内部の体験を赤裸々に語り、波紋を広げている。現在は無所属連合として参院選群馬選挙区から立候補中の井田氏は、同党を離れた理由を明かしつつ、かつての“仲間たち”が今も街頭に立つ姿に強い違和感と恐怖を抱いているという。
私は過去に今の青木ひとみ候補と同じ参政党の国政候補者でした。私は今でも彼らを見ると一瞬呼吸が止まります。
そう語る井田氏。彼の事務所は当時、参政党の支部として機能しており、そこでは驚くような出来事が繰り返されていた。
『参政党を賛美する演説原稿を読め』『政策を語るな』『ネクタイの色が参政党の色と違う!』『土下座しろ!』と取り囲まれる地獄の日々を過ごしたのがこの場所です。
この発言からは、党内での自由な発言や個性が許されなかった実態がうかがえる。演説は自らの言葉ではなく「賛美する原稿」、政策論争は「禁止」、服装さえも統制され、「従わなければ排除される」という空気があったというのだ。
井田氏は、そうした“組織優先”の体質に疑問を抱き続けた。自らの言葉で語ることを求める姿勢と、統制された言動を求める党との間に埋めがたい溝があった。
私はロボットになりきれず排除されました。
彼は、党内の“服従を強いる空気”に息苦しさを覚え、そこから抜け出す決断をした。その後、参政党が掲げる「体制批判」の看板の裏で進む“倫理なき目的主義”に警鐘を鳴らしている。
参政党は与野党現体制に辟易とした国民の受け皿となっているのかもしれません。しかし私に土下座を求めた者たち、その場にいた参政党市議達が今も街頭に立ち街をオレンジ色に染めている事が恐怖でしかありません。
確かに、参政党は近年急速に知名度を上げ、現体制に不満を持つ層から一定の支持を集めている。しかし、その裏側で何が行われているのかを知る者は少ない。井田氏の証言は、その一端を垣間見せるものである。
『目的達成の為なら倫理観を捨てる』私が参政党を抜けた理由です。
政治の世界では「勝つための戦略」がしばしば優先されがちだが、井田氏はそれに真っ向から反発した。「正しいことを正しく伝えたい」「個人の意志を大切にしたい」という思いが、離党という道を選ばせた。
良い方もいると思います。日本の軌道修正に貢献されるかもしれません。しかしながら個人の意思を排除した独裁組織に暖かい未来は作れないと確信しています。
すべての党員や関係者が悪だと言うわけではない。それでも、“声なき声”を封じ、個人を従属させるような組織に未来はない——そんな思いが投稿には込められている。
これは個人の恨みです。投票は自由に行なってください。
この一言が示すのは、選挙はあくまで有権者の自由意思によって行われるべきだという民主主義の根幹に対する敬意である。そしてその前提に立ったうえで、井田氏は自身の実体験を通して、参政党の「組織の実像」に警告を発しているのだ。
参政党の支持基盤は、既存政党に失望した有権者の期待に支えられている。しかし、「共感を利用した統制」や「服従を前提とする運営」が存在するならば、それは新たな問題を生むことにもなりかねない。井田氏の証言は、そうした点への重要な“内部告発”として、今後の政治を見つめ直す手がかりになるだろう。