2025-07-02 コメント: 1件 ▼
伊東市長に学歴詐称疑惑 「東洋大卒」記載めぐり百条委設置へ 市民の信頼揺らぐ説明責任
伊東市長に学歴詐称疑惑 議会は百条委設置へ 市民の信頼を揺るがす説明責任
「東洋大卒」表記に疑義、怪文書から一転して百条委へ
静岡県伊東市で今年5月に初当選した田久保真紀市長(55)に対して、市の広報誌などに掲載された学歴「東洋大学法学部卒業」の表記をめぐり、議会が学歴詐称の可能性を指摘している。市長は2日、記者会見を開き、真相について自ら説明する場を設ける。
疑念が表面化したのは、市議全員に届いた差出人不明の文書が発端だった。そこには、市の公式媒体などに掲載されている田久保氏の「東洋大学卒業」という経歴に対し、「実際には卒業していないのではないか」とする内容が含まれていた。6月25日の市議会では、田久保市長自身がこの文書を「怪文書」と断じ、明確な説明を避けた。しかし、市議会側はそれでは不十分だとして、地方自治法第100条に基づく調査特別委員会(いわゆる百条委員会)の設置に踏み切る構えだ。
「卒業してないなら“中退”と書けばいいのに、なぜ“卒業”にしたのか?」
「また政治家の経歴詐称か。嘘から始まる市政に市民はついていけない」
「『怪文書』で逃げるのは時代遅れ。説明責任果たすべき」
経歴の信憑性が問われる時代、市長の資質に直結
政治家にとって、学歴を含む経歴の透明性は有権者との信頼関係の基盤であり、選挙時の判断材料でもある。仮に「卒業」と記載していたものの、実際には中退だったとすれば、虚偽記載にあたる可能性があり、場合によっては公職選挙法にも関わりかねない。
市民にとっては、「卒業」と「中退」の違いは小さなことに思えるかもしれない。しかし、それが意図的に誤認を招く表記だった場合は、候補者の誠実さや行政トップとしての資質が強く問われる。ましてや、田久保市長は自民・公明の推薦を受け、現職を破って初当選したばかり。クリーンで信頼ある市政を掲げていたからこそ、今回の問題の深刻さは計り知れない。
「経歴にウソがあると、市の契約や人事も不安になる」
「選挙のときに見抜けなかったのが悔しい」
「市長の座ってそんなに軽いの?」
市議会、徹底調査へ 百条委の設置は異例
伊東市議会はこの事態を重く受け止め、田久保市長への疑念を晴らすために、百条委員会の設置を決定的とする構えを見せている。百条委員会は、強い調査権限を持つ特別な機関であり、関係者に出頭や証言、資料提出を求めることが可能となる。過去の政治家による不祥事や公金不正使用などで設置された例はあるが、新任市長の学歴をめぐる問題での設置は極めて異例だ。
市議会関係者によれば、「市長が怪文書だと断じて説明を拒否するのは、市民への誠意に欠ける」との意見が多数を占めている。田久保氏が記者会見でどう釈明するかに注目が集まるが、その説明次第では、百条委の設置が正式決定される可能性は極めて高い。
「小さな誤魔化し」が大きな政治不信に 市民の目は厳しく
市政トップとしての姿勢が問われる今回の問題。「ちょっとした経歴の違い」で済まされないのは、政治不信が根深く広がっている今だからこそだ。正確な事実の開示と、過ちがあった場合は率直な謝罪と訂正。それこそが、信頼を取り戻す唯一の道である。
伊東市民の中には、早期からこの問題に疑念を抱いていた人も少なくない。一方で、田久保市長に対して「市政を前に進めてほしい」という期待も確かにある。その狭間で、真実の説明と責任ある行動が、市長に強く求められている。
「嘘をつかずに最初から正直に言ってくれればよかった」
「伊東市民の名誉のためにも、きちんと説明を」