2025-05-27 コメント: 1件 ▼
参院選兵庫に「多夫多妻制」提案の永安祐子氏が出馬 少子化解決へ異色の主張が波紋
多夫多妻制を掲げて参院選へ 永安祐子氏が新たな選択肢を提案
2025年夏に行われる参議院選挙・兵庫選挙区に、前例のない公約を掲げた候補者が名乗りを上げた。政治団体「多夫多妻党」代表の永安祐子氏(64)は、男女ともに複数の配偶者と結婚関係を結ぶことができる「多夫多妻制」の導入を主張し、少子化対策の切り札になると訴えている。
異色の経歴と立候補の背景
永安氏は広島県出身で、これまで広告関連のベンチャー企業を経営した経験を持つ。20代から神戸で暮らし、現在は主婦としての生活を送りながら、ペンネーム「バルドー姉さん」で小説を発表するなど表現活動にも取り組んでいる。今年4月、自ら政治団体「多夫多妻党」を立ち上げ、政治の場へと一歩踏み出した。
立候補を表明した記者会見では、「今の結婚制度は一つの型に縛られすぎている。より自由な形で人を愛し、家庭を築ける社会こそが、少子化を乗り越えるカギになる」と語り、現代日本の家族観や制度の固定化に対して一石を投じた。
兵庫選挙区は多党激戦区
兵庫選挙区は、改選3議席をめぐって自民・公明など主要政党の現職に加え、維新、共産、国民民主、れいわ、社民、さらには無所属の有力候補らが名を連ねる全国屈指の激戦区となっている。前明石市長の泉房穂氏も無所属で出馬を表明しており、多様な政策と価値観が入り交じる構図だ。
ネット上の反応は賛否両論
永安氏の「多夫多妻制」導入案について、SNS上ではさまざまな声が上がっている。
「国政選挙でこの発想は面白い。でも、制度の整備にはかなり高いハードルがあると思う」
「一夫一妻制が当然という考えに疑問を投げかけるのは意味がある」
「少子化対策として真剣なのか、パフォーマンスなのか、もう少し説明が欲しい」
「時代が変わってきている。多様な生き方を尊重することは大切だと思う」
「制度としての現実性は低いが、選択肢の提起として注目している」
こうした反応は、候補者の発信力や社会的な関心を示す一方で、日本社会の価値観が大きく揺れていることを浮き彫りにしている。
多夫多妻制の課題と今後の焦点
現行の日本の法制度では一夫一妻制が前提とされており、多夫多妻制の導入には民法をはじめとした法改正が不可欠だ。加えて、倫理観や家族観に関する国民的議論も避けて通れない。永安氏の主張が新しい家族の形の提案として広がりを見せるか、それとも社会の反発を招くかは、今後の選挙戦次第だ。
候補者が唱える「多様な愛のかたち」という視点が、少子化や家族制度の議論にどのような影響を与えるか。国民の関心が高まる中、兵庫選挙区の動向からも目が離せない。