2025-04-20 コメント投稿する ▼
初当選の戸田市議が公選法違反で逮捕 ビラ配り報酬で現金手渡しか
戸田市議・渡辺塁氏、公選法違反の疑いで逮捕 ビラ配り運動員に現金渡す
今年1月の戸田市議会議員選挙で初当選したばかりの渡辺塁市議(46)が、公職選挙法違反の疑いで逮捕された。疑われているのは、選挙運動を手伝った知人2人に報酬として現金を手渡したという行為だ。
警察の調べによると、渡辺市議は選挙期間中にビラ配りをしていた2人に対し、戸田駅前の広場であわせて3万5000円を渡したとされている。こうした現金の支払いは、公職選挙法で厳しく制限されており、事前に選挙管理委員会へ届け出をしていない限り、原則として違法となる。
警察は20日、渡辺氏の自宅を含む複数の関係先を家宅捜索。今後、他にも報酬の支払いがあった可能性がないか、さらに調べを進めている。取り調べに対し、渡辺氏は「弁護士と話すまでは答えられない」と述べ、容疑については認めていない。
渡辺氏は今年1月の戸田市議選で、1,392票を獲得して11位で初当選。無所属で立候補し、「戸田を動かそう」というキャッチフレーズのもと、街頭演説やビラ配りを中心に地道な選挙戦を展開していた。
今回の事件を受け、戸田市議会や地元有権者の間では「期待していたのに残念」「まずはしっかり事実を説明してほしい」といった声が上がっている。政治に対する信頼を回復するには、議員本人の説明責任はもちろんのこと、議会全体としての透明性ある対応が求められる。
市民の一票が適正な手続きのもとで反映されることは、民主主義の根幹だ。選挙活動における法令順守は言うまでもなく、政治家一人ひとりの倫理観も問われている。
- 渡辺塁氏(戸田市議、無所属)が公職選挙法違反の疑いで逮捕
- ビラ配りをした運動員2人に、現金3万5000円を渡したとされる
- 警察が自宅などを家宅捜索、余罪の有無も捜査中
- 渡辺氏は容疑を認めず「弁護士と話すまでは答えられない」と黙秘
- 市民の信頼を損なう事態に、市議会と本人の説明責任が問われる