豊田俊郎氏が3選出馬を表明｜参院千葉選挙区、自民2議席確保なるか？政策と支持動向を分析

自民・豊田俊郎氏、3選に意欲　「参院選は再び国民の審判を受ける場」

参議院千葉選挙区（改選数3）をめぐる夏の選挙戦に、自民党の豊田俊郎参議院議員（72）が立候補を表明した。6月5日、千葉県庁で開かれた記者会見で、「前回の衆院選で自民党は厳しい声をいただいた。だからこそ今回の参院選は、再び国民の審判を仰ぐ大切な機会だ」と静かに語った。

今回の出馬は3期目を目指すものとなり、自民党からは既に石井準一参院国対委員長も出馬を表明しており、党として2議席を獲得できるかが焦点となる。千葉選挙区での自民2枚看板体制は、有権者の評価が分かれる可能性もある。

子育て支援に空き家活用を提案　「若い世代の暮らしに手を差し伸べたい」

豊田氏は会見で、少子化が進む現状を踏まえた子育て支援策についても具体案を提示した。空き家を国が借り上げて整備し、子育て世代に無償で提供する案を挙げ、「今ある資源を活用することで、家計に余裕を持たせ、安心して子育てできる環境をつくりたい」と語った。

このほか、老朽マンションの建て替えや所有者不明土地への対応、都市部のインフラ整備など、都市問題にも取り組む姿勢を明確にしており、「実務に強い政治家」をアピールしている。

千葉選挙区は混戦模様　保守分裂と野党の攻勢で不透明感

千葉選挙区では、自民党が2議席を維持できるかが注目される一方、党内では首長選などで保守系候補の分裂が続いている。また、立憲民主党の長浜博行氏や国民民主党の小林さやか氏など、他党の有力候補も出馬を予定しており、激しい選挙戦が予想される。

自民党の支持基盤が揺らぎかねない中、豊田氏は「今こそ政策本位で信頼を取り戻すときだ」と強調し、有権者に真摯な姿勢を訴える構えだ。

ネットでの声「信頼回復なるか」「具体策は評価」

豊田氏の出馬表明を受け、SNS上ではさまざまな声が上がっている。

「政策が具体的で現実的。子育て支援の方向性は好感持てる」
「参院選で本当に信頼が回復するのか、自民は試される選挙になりそう」
「豊田さんは地味だけど堅実な政治家。3期目でも期待したい」
「空き家活用っていいけど、実現までに時間かかりそう」
「千葉は激戦区。誰に入れるかしっかり比較しないと」

3選へ向けた勝負の夏、自民党の足並みも鍵に

* 豊田俊郎氏が参院選千葉選挙区で3期目を目指して出馬表明
* 空き家の子育て支援への活用など、具体的な政策を打ち出し中間層にアピール
* 党内からも石井氏が出馬予定で、自民2議席の行方は不透明
* 野党の攻勢、党内の結束、政策の実現力が問われる選挙戦へ