2025-04-08 コメント: 1件 ▼
「このままでは人命が危ない」 夢洲万博で爆発危険のメタンガス再検知 対策遅れに批判噴出
現職消防士が検知、現場は無対応
寺本市議は、6日午後3時ごろ、自ら持参した検知器で東トイレ横のマンホールから高濃度のメタンガスを検知。その場で万博スタッフに危険を伝えたものの、現場の立ち入りが規制される気配はなかったという。「1時間以上、トイレは通常通り使われていたし、すぐ隣のキッチンカーも営業を続けていた。避難の呼びかけもなかった」と寺本氏は語る。
寺本氏は結局、自ら119番通報。協会は「午後4時25分に立ち入りを規制した」としているが、実際に人の出入りがなくなったのは午後5時近くだったという。「本来ならサイレンを鳴らして緊急出動すべき案件。ところが、消防も静かに“業務出動”。これでは、人命は守れない」と訴えた。
「遠足ルートでもある」現場、開催の是非問う声も
清水氏も、「昨年の爆発事故を受けて協会は対策済みだと説明してきたが、実際には何の改善も見られない。今回の現場は、子どもたちの遠足ルートにもなっている場所。ここにメタンガスが溜まっているという事実を重く受け止めるべきだ」と指摘。「このままでは多くの人を危険にさらす。開催自体を見直すべき段階に来ている」と語った。
会場の構造的問題“安全に万博を開ける場所なのか”
夢洲は埋め立て地で、現在も廃棄物処分場として機能している場所だ。地下にはガス抜き管が83本設置されており、昨年12月の調査では1日に約3トンのメタンガスが放出されている。今回は、そのガスが地中の別のルートから漏れ出していたとみられ、協会は急きょマンホール蓋の開放や周囲の柵設置、モニタリング強化を発表した。
ただ、プロパンガスを使用する飲食ブースも存在しており、火気厳禁の原則が徹底されていないことから、安全管理に対する疑念は根強い。
学校の参加中止も相次ぐ
市民や教育現場からは、「子どもたちを連れて行ける状況ではない」との声も上がっている。一部の学校はすでに参加を見合わせており、万博開催に向けた“安全神話”は崩れつつある。共産党は改めて「夢洲万博は中止すべき」と主張している。
- 万博会場の夢洲で爆発の危険がある濃度のメタンガスが再び検知された
- 通報者は元消防士の寺本市議、自ら現場で検知し協会に報告
- 立ち入り規制は遅れ、避難の呼びかけもなかった
- 現場は昨年の爆発事故現場近くで、現在も廃棄物処分場としてガスが発生している
- 安全対策が不十分なまま開催強行に懸念の声
- 教育現場からも不安の声、学校の参加中止も続出
- 共産党は「開催見合わせ」を求め、政府・協会の対応に再検討を求めている