2025-05-16 コメント投稿する ▼
保育士の処遇改善を求める立憲民主党、三原大臣に要請書提出:賃金引き上げや質確保を訴える
保育士の処遇改善を求める立憲民主党、三原大臣に要請書を提出
立憲民主党の国会議員らが5月16日、保育士の待遇改善や保育の質確保を求める要請書を三原じゅん子内閣府特命担当大臣(子ども政策担当)に手渡した。要請書を提出したのは高木真理参院議員(ネクスト子ども政策担当大臣)をはじめ、坂本祐之輔、小山千帆、福森和歌子の各衆院議員、木戸口英司、古賀千景の各参院議員。三原大臣との面会では、保育現場の現状や改善策について意見交換も行われた。
保育士不足と処遇改善の重要性
保育士は子どもたちの人生のスタートを支える重要な存在だが、近年は慢性的な保育士不足が続いている。これは「保育の質の低下」を引き起こしかねない深刻な問題だ。立憲民主党はこれまでも保育士の給与改善や勤務環境の向上を政府に訴えてきたが、十分な対応が取られていないと指摘している。
今回の要請書には、以下の5つの項目が盛り込まれている。
1. 保育士の賃金引き上げと配置基準の見直し
2. 有料職業紹介の原則禁止と公的支援機関の活用強化
3. 公定価格制度の見直しにより保育の質を確保
4. 幼稚園・保育所・認定こども園の運営合理化
5. 保育現場でのICT導入支援と運用コストの補助
三原大臣とのやり取り
三原大臣との意見交換では、有料職業紹介の問題が議題に上った。高木議員は「紹介料が高騰しており、保育士確保の障害になっている」と問題を提起。三原大臣は「有料職業紹介を全面的に禁止するのは難しいが、保育士・保育所支援センターの利用を促進する」との見解を示した。
さらに、保育現場でのICT導入に関しては、奥村政佳参院議員が「システム導入時の補助金はあるが、運用コストに対する支援がない」とし、さらなる支援を求めた。
ネットユーザーの反応
この要請に対し、ネット上では様々な意見が飛び交っている:
「保育士の給料を上げなければ人は集まらない。政府は本気で取り組んでほしい。」
「有料職業紹介の手数料が高すぎるのは問題。保育園の経営を圧迫している。」
「DX化は必要だけど、運用費が無視されているのはおかしい。」
「保育の質を守るためには、保育士の数も待遇も大事。」
「幼稚園や保育所のシステムをもっと合理化して効率化を図るべきだ。」
立憲民主党は、これまでも保育士の待遇改善を政策の一環として掲げ、法案提出や政府への働きかけを行ってきた。しかし、政府の対応は十分とは言えず、今回の要請もさらなる取り組みを求めるものだ。今後は、政府と野党の間で保育士処遇の改善に向けた議論が続く見通しだ。