2025-04-27 コメント投稿する ▼
ひきこもり支援を本格強化へ 公明・しもの六太氏が福岡で決意表明 参院選に向け訴え
公明党、緻密な減税政策をアピール
公明党の石川博崇参議院幹事長は27日、福岡市内で開かれた時局講演会に出席し、参院福岡選挙区の予定候補であるしもの六太参議院議員とともに講演を行った。石川氏は、近年の物価高騰による生活負担の増加を背景に、公明党が進めてきた減税政策について言及。特に「103万円の壁」の問題に取り組み、所得税が課される基準を引き上げたことにより、「ほぼ全ての納税者に年2万~4万円の減税効果をもたらした」と実績を強調した。
さらに、大学生年代の子どもを扶養する親の負担軽減策として、特定扶養控除の適用年収要件を緩和したことにも触れ、「現場の声を踏まえ、緻密に政策を練り上げ、確実に成果を上げてきたのが公明党だ」と訴えた。
しもの六太氏、ひきこもり支援に意欲
続いて登壇したしもの六太氏は、自らの国会活動を振り返り、特に注力している「ひきこもり支援」の取り組みを紹介。参院本会議や予算委員会で、ひきこもり状態にある人やその家族に対する支援強化の必要性を訴え、岸田文雄首相から「当事者に寄り添った支援を充実させる」との前向きな答弁を引き出した経緯を報告した。
しもの氏は、「生きづらさを抱え、社会との接点を持てずにいる人たちに、しっかりと光を当てていく。ひきこもり支援策の拡充を強力に進めていきたい」と力強く語り、集まった支援者や市民から大きな拍手を受けた。
全国で急務となるひきこもり支援
ひきこもり状態にある人は全国で推計146万人に上るとされ、内閣府の調査では「40代以上」の長期高齢化も大きな課題となっている。特に親が高齢化していく「8050問題」(80代の親と50代のひきこもりの子)が深刻化しており、地域社会での孤立を防ぐ支援体制の構築が求められている。
公明党はこれまでも、自治体との連携による相談窓口の拡充や、ひきこもり支援センター設置の推進、居場所支援事業への補助強化を訴えてきた。今回のしもの氏の発言は、こうした取り組みを一層強化する意志表明と受け止められている。
福岡選挙区での戦い本格化
福岡選挙区は、参院選の激戦区の一つとされている。しもの氏は、2019年の参院選で初当選。教育、子育て支援、社会的弱者への支援策を中心に活動してきた。特に教育現場出身という経歴を生かし、若者支援政策の強化を主張しており、今回の「ひきこもり支援強化」の訴えも、その流れに沿ったものである。
石川氏は講演の最後に「これからも現場主義で政策をつくり、国民一人ひとりに寄り添う政治を貫く」と述べ、しもの氏への支援を呼びかけた。参院選本番に向け、福岡での公明党の動きが一段と活発化している。
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