2025-08-19 コメント投稿する ▼
広島・湯崎知事が5選不出馬へ 16年の県政に幕、新たなリーダー模索へ
現時点で次期知事選への立候補を表明した人物はおらず、今後は県議会各会派や経済界を中心に候補者擁立の動きが本格化するとみられる。 湯崎氏は今月初めの記者会見で進退について「現時点では決まっていない」と述べつつ、「5期20年は長い」とも語っていた。 今後の広島県政の課題としては、少子高齢化や地域経済の活性化、防災・減災対策の強化が挙げられる。
湯崎知事、5選出馬せず 広島県政に転機
広島県の湯崎英彦知事(59)が、任期満了に伴う知事選(10月23日告示、11月9日投開票)に立候補しない方針を固めたことが分かった。湯崎氏は2009年に初当選して以来、4期16年にわたり県政を担ってきた。今回出馬すれば県政史上初の5選となる可能性が注目されていたが、近く正式に不出馬を表明する見通しだ。
この日、湯崎氏は中本隆志県議会議長や自身を支える複数の関係者に意向を伝えた。現時点で次期知事選への立候補を表明した人物はおらず、今後は県議会各会派や経済界を中心に候補者擁立の動きが本格化するとみられる。
県政運営とこれまでの実績
湯崎氏は知事就任以来、平和行政や原爆被爆者支援の強化に取り組むとともに、産業振興や観光戦略、さらには豪雨災害への復興支援など幅広い課題に対応してきた。特にデジタル化推進や女性活躍政策など、新しい施策にも積極的に取り組んできた点が評価されている。
一方で、長期政権による政策の硬直化や刷新の遅れを指摘する声もあった。特にインフラ整備や地方創生においては「成果が十分に見えない」との批判があり、県内の課題解決に向けた新たなリーダーシップを求める声も高まっていた。
不出馬の背景と県政の課題
湯崎氏は今月初めの記者会見で進退について「現時点では決まっていない」と述べつつ、「5期20年は長い」とも語っていた。今回の不出馬は、自らの進退に区切りをつけ、世代交代を促す判断とみられる。
今後の広島県政の課題としては、少子高齢化や地域経済の活性化、防災・減災対策の強化が挙げられる。加えて、被爆地として国際社会に発信を続ける役割をどう担うかも、次期知事に問われる大きなテーマとなる。
有権者と地域の反応
湯崎氏の不出馬方針が伝わると、県民やネット上でも様々な声が寄せられている。
「長い間ご苦労さまでした。次は若い世代に託す時期だ」
「5期20年は確かに長い。刷新は必要」
「災害対応では評価できるが、経済政策は中途半端だった」
「新しい人材が出てこないと広島の停滞は続く」
「被爆地広島としての発信力をどう次につなげるかが大事だ」
長期政権の幕引きによって、広島県政は新たな転換点を迎えることになる。誰が次期知事としてバトンを受け取るのか、今後の動向に注目が集まる。