2025-03-25 コメント投稿する ▼
三菱商事とJFE、川崎の高炉跡地にデータセンター建設へ 1500億円投資
■ 背景と目的
近年、AIやDXの進展に伴い、データ処理能力の向上と大量のデータ保存が求められている。一方、JFEスチールは、カーボンニュートラルの実現に向けて、製鉄プロセスの転換を進めており、西日本製鉄所倉敷地区の高炉1基を2027年に休止し、高効率・大型電気炉を導入する計画を発表している。これらの動きにより、不要となった高炉跡地を活用し、次世代産業であるデータセンターの建設が検討される運びとなった。
■ データセンター建設の詳細
- 立地選定:
川崎市の高炉跡地は、交通アクセスが良好であり、電力供給や冷却設備の設置が容易なため、データセンターの立地として最適と判断された。
- 施設規模:
高性能半導体を搭載したサーバーを多数設置し、AIやDX向けの大容量データ処理に対応する。
- 投資額:
総事業費は1000億円から1500億円を見込んでおり、今後の詳細設計や許認可取得の過程で最終的な投資額が決定される予定である。
■ 期待される効果
- 地域経済への貢献:
データセンターの建設と運用により、地域の雇用創出や経済活性化が期待される。
- 産業インフラの強化:
AIやDX関連企業への安定したデータ処理環境を提供し、産業全体の競争力向上に寄与する。
- 環境への配慮:
カーボンニュートラルを目指すJFEスチールの取り組みにより、製鉄プロセスの転換が進み、環境負荷の低減が図られる。
■ 今後の展開
三菱商事とJFE HDは、今後、詳細設計や関係当局との調整を進め、2025年度内の着工を目指す。データセンターの運用開始は、2030年度を予定しており、AIやDX分野の需要増加に対応する重要なインフラとなることが期待される。