2025-07-16 コメント投稿する ▼
野田佳彦氏「日本人ファーストでは国は成り立たない」外国人との共生社会を強調
立憲・野田佳彦代表が「日本人ファースト」に反論 外国人と共に生きる社会の必要性訴え
参院選も終盤にさしかかる中、立憲民主党の野田佳彦代表が16日、茨城県内での応援演説で、参政党が掲げるスローガン「日本人ファースト」に異議を唱えた。「それでこの国が成り立つのか」と疑問を呈し、外国人との共生を重視する姿勢を打ち出した。
“日本人ファースト”では未来は描けない?
野田氏は、「日本人ファーストだったら、まるで米国ファーストと同じ発想だ」と指摘。自国民を最優先する思想が排外主義につながる懸念を示し、「日本人1番、外国人2番3番でいいのか」と問いかけた。
「それでこの国が本当に成り立つのか」
「分断ではなく、多様性こそが未来をつくる」
「外国人が“優遇”されているのではない。“日本人が不遇”なのだ」
外国人労働者が日本の現場を支えている現実に触れ、コンビニや介護、製造業などで外国人の存在が欠かせないと語った上で、「日本で暮らす外国人にも『住みやすい』『働きやすい』と思ってもらえる国でなければ、日本の経済は回らない」と強調した。
「外国人優遇」ではなく「日本人不遇」こそ問題の本質
野田氏はまた、いわゆる「外国人優遇論」の背景にある国民の不満にも言及。「実は外国人が優遇されているわけではなく、日本人が不遇な状況に置かれているから、そのように感じてしまうのでは」と分析した。
その上で、「不遇の原因は、まじめに働いても物価に賃金が追いつかず、正当な評価がなされない今の社会にある。だからこそ、その不遇を解消する政治が必要だ」と語った。
対立よりも共生へ 立憲のスタンスを鮮明に
野田氏は「世界が分断と対立の時代に、日本までその空気に流されてはいけない」と強調。分断をあおる言葉ではなく、対話と包摂で社会を前に進める政治の必要性を訴えた。
「日本人も外国人も対立させない社会に」
「“誰かのせい”にする政治では未来がない」
「政治の役割は、排除ではなく“つなぐ”ことだ」
演説では、自民党政権の経済政策の失敗を厳しく批判。「野党が一丸となって政権を代えることが、国民の不遇を解消する第一歩だ」と力を込め、有権者に支持を呼びかけた。