2025-09-05 コメント投稿する ▼
辻元清美氏、小泉進次郎農水相を牽制 参院選敗北と農政失策で総裁選出馬に疑問符
辻元清美氏が小泉農水相を牽制 総裁選出馬めぐる波紋
立憲民主党の辻元清美代表代行は5日、自身のSNSで小泉進次郎農林水産相を強く牽制した。自民党が臨時総裁選を行う可能性が取り沙汰されるなか、小泉氏の出馬観測が浮上しているが、辻元氏は「立候補しようなんて、まさか考えてないですよね?」と問いかけ、参院選での自民党の敗北に農政の失策が直結していると批判した。
辻元氏は石破茂総理の下での臨時総裁選を「事実上のリコール」と位置付けたうえで、小泉氏が「政争に明け暮れている暇はない」と述べたとの報道に対し、「小泉さん、相変わらず綺麗ごと言ってるなぁ」と指摘。さらに「選挙の敗北について、石破総理と共にご自身に相当の責任があるという自覚はあるのか」と責任論を突きつけた。
参院選敗北の背景と農政批判
今回の参院選では、自民党は改選1人区で14勝18敗と大きく負け越した。特に東北や北陸など農業地域での敗北が目立ち、農政が最大の争点だったことが浮き彫りになった。辻元氏は「最大の要因は農政の失敗だ」と明言し、小泉氏が主導した備蓄米の放出政策を「野放図」と批判。農家の不信と怒りを招いたと指摘した。
農政は地方の生活や経済に直結するだけに、与党の敗北に直結したとの見方は与野党問わず広がっている。特に米価下落や補助制度の揺らぎは農村票を直撃し、自民党支持層の離反につながったとされる。
小泉進次郎氏の責任と総裁選の行方
辻元氏は「与野党逆転の最大の原因は1人区で自民党が勝てなかったことにある」と強調。そのうえで「石破総理と一緒に小泉農相も責任を取らなければならない」と主張した。さらに「ご自分の責任を曖昧にしたまま総裁選になったら、立候補しようなんて、まさか考えてないですよね」と再度念を押す形で釘を刺した。
小泉氏は若手ながら知名度が高く、党内外で将来の総裁候補と目される存在だ。しかし今回の選挙結果や農政批判の矢面に立たされている状況で、仮に立候補すれば「責任回避」との批判を免れない可能性が高い。石破政権が参院選敗北で揺らぐ中、総裁選をめぐる動きは「泥舟内での争い」とも評され、自民党の求心力低下が露呈している。
世論とネットの声
有権者の間でも小泉氏の立候補に対する疑念が相次いでいる。
「農業政策で失敗したのに総裁選に出るなんて筋が通らない」
「農家の苦しみを無視して出馬するなら、自民党はさらに沈む」
「石破総理も小泉農相も、責任の所在をはっきりさせるべきだ」
「政争よりもまず農政の立て直しを優先してほしい」
「今の自民党は泥舟政権。総裁選で顔を変えても信頼は戻らない」
これらの声からも、農政の失敗に対する不満と、与党内の権力争いへの冷ややかな視線が広がっていることがうかがえる。
自民党総裁選と農政失策の影響分析
小泉氏に対する批判は単なる牽制にとどまらず、与党全体への不信感を象徴している。農政の失敗が参院選の敗北を招いたことは否定できず、今後の総裁選で誰が立候補するにせよ、この問題を避けて通ることはできない。石破政権の求心力低下と小泉氏の責任論は、自民党の行方に大きく影響を与えることになりそうだ。