2025-07-16 コメント投稿する ▼
中山義隆氏、失職から再び出馬へ 石垣市長選で自民支部が満場一致で擁立決定
自民石垣支部が中山義隆氏を再擁立 文書改竄で失職も“実績”評価の声
沖縄県石垣市長選(8月10日告示、17日投開票)をめぐり、自民党石垣市支部が前市長・中山義隆氏の再擁立を決定した。候補者選考委員会は7月16日、市内で会合を開き、中山氏を満場一致で推薦候補とする方針を固めた。市議会による不信任決議で失職したばかりの人物を、なぜ再び推すのか――背景には、石垣島が直面する地政学的課題や経済政策への期待、そして保守陣営の内部事情がある。
文書改竄の失職からわずか1カ月 “けじめはついた”との声
中山氏の失職の原因は、行政文書の改竄をめぐる市議会での不信任決議だった。市民の間では「説明責任を果たしていない」「行政の信頼を失った」といった批判も少なくなかったが、自民党石垣支部はこの問題に対して「政治的けじめはついた」と強調。支部幹部の一人は「不信任の処理がすでに済んでいる以上、再チャレンジは有権者が決めることだ」と語る。
米盛博明選考委員長は「文書問題は市民の誤解もある。中山氏には多くの実績がある」と説明。尖閣諸島への対応や台湾航路開設、石垣牛の流通強化などを“評価点”として挙げた。
「失職した人をまた出すとか、もう冗談でしょ」
「けじめって、それで済むなら政治家は誰も辞めなくていい」
「文書改竄を軽視しすぎてないか?」
「実績は認めるけど、一度退いた人がすぐ戻るのは違和感」
「どうせまたズブズブの自民支配だろ」
分裂回避と“勝てる候補”の天秤
今回の市長選をめぐっては、保守陣営内でも候補者選定を巡る調整が続いていた。15日には市議の長山家康氏も推薦願いを提出し、中山氏と並んで選考対象となったが、最終的には中山氏の“実績”が決定打となった。
選考委員の間では「現職としての手腕」「外部との交渉力」などを評価する声が多く、「長期政権の弊害は気にしなくてよい」とする意見もあったという。長山氏は選考結果を「尊重する」とし、「今後は一丸となって石垣市を良くしていきたい」と述べ、分裂選挙の回避に協力する姿勢を見せた。
とはいえ、「人材不足」「過去の清算が甘すぎる」といった声も根強く、地元の保守層がどこまで一致団結できるかは不透明だ。
市政刷新を掲げる対抗勢力 「中山政治の清算」へ一本化模索
一方、今回の市長選にはすでに市議の砥板芳行氏と箕底用一氏の2人が立候補を表明している。両者とも中山前市政への批判を強めており、「市政の私物化」「行政の透明性欠如」などを問題視。選挙戦では陸上自衛隊石垣駐屯地の増強問題や、日米共同訓練の是非、さらには中山氏の行政運営全体への評価が争点となる。
市政刷新を掲げる両陣営は、候補一本化に向けた調整も水面下で進めており、保守・改革の構図が明確化する可能性もある。
「駐屯地の話こそ争点。中山路線を見直す時」
「もう中山市政には戻りたくない」
「対立じゃなく刷新。それが本当に市民のため」
「野党系も一本化してくれれば可能性ある」
「島の未来は過去の延長線じゃ見えない」
石垣市政の未来 問われるのは“信頼”と“方向性”
自民石垣支部の決定は、あくまで地元支部内の判断にすぎない。今後、参院選後に正式な決定がなされ、県連を経て推薦が確定する。だが、前市長の再登板という選択が、市民にどう受け止められるかは未知数だ。
「実績があるからもう一度」という声と、「失った信頼は簡単には戻らない」という声。保守支持層の結束が試される一方、改革派は一本化の成否が鍵を握る。文書改竄という不祥事から、わずか1カ月で「復活」を目指す中山氏。その是非は、まさに石垣市民の一票一票に託される。