2025-05-14 コメント投稿する ▼
公明党、学校施設の老朽化・防災強化を提言 不登校支援や部活動の地域展開も視野に
公明党、学校施設の老朽化と防災強化を提言
公明党の文部科学部会(部会長:浮島智子衆院議員)らは14日、文部科学省で阿部俊子文部科学相に、学校施設の老朽化対策や防災強化、不登校支援、部活動の地域展開について提言を行った。阿部文科相は「提言を踏まえ取り組みを進める」と応じた。
学校施設の老朽化対策は、施設の耐震強化や空調整備の充実を求め、特に体育館の安全性向上が強調された。また、災害時の避難所としての活用も視野に入れた設備整備が必要とされた。学校内外の安全確保に向けては、スクールガード・リーダーの増員を求めた。
不登校支援の充実を要請
不登校問題に関しては、学びの選択肢を広げるため、校内に教育支援センターを設けることや、フリースクールとの連携強化が提案された。これは、学校以外でも学べる場所を確保し、不登校児童の学習機会を保障する狙いだ。また、子どもたちの学習成果を評価に反映させる仕組みも強化される見通しだ。
部活動の地域展開、自治体の役割強化
部活動に関しては、学校内での活動に代わり、地域クラブ活動への移行を提案。これは、地域が主体となり、クラブ活動を運営する仕組みを構築するもの。提言では、自治体が地域クラブ活動を認定し、コーディネーターの配置や指導者の確保を支援することが求められた。特に、経済的に困難な家庭の子どもも参加できるよう、費用支援の検討が求められている。
公明党の提言、今後の対応に注目
今回の提言は、学校施設の安全性向上や多様な学びの場の確保、部活動の地域展開という3つの柱で構成されている。これらの提言に対し、文部科学省は「具体策の検討を進め、実現に向けた取り組みを強化する」としている。
この提言がどのように政策化され、現場での実効性が確保されるかが、今後の焦点となりそうだ。