2025-06-28 コメント投稿する ▼
志位和夫氏が横浜で訴え「自公を参院でも少数に」 消費税・医療・軍拡に異議
「日本共産党の躍進で政治を変える」志位委員長が横浜で熱弁
「自公を参院でも少数に」志位氏が大胆な展望を提示
参院選(7月3日公示・20日投開票)を目前に控えた6月28日、日本共産党の志位和夫委員長が神奈川県・JR桜木町駅前で街頭演説に立ち、集まった多くの聴衆を前に、「日本共産党の躍進で、自公を参議院でも少数に追い込み、日本の政治を根本から変える選挙にしよう」と力強く訴えた。
冒頭、志位氏は「今回の参院選は、国民の暮らしと日本の未来がかかった重大な分岐点です」と語り、「裏金問題に無反省、物価高に無策、アメリカに言いなりの大軍拡──自民党政治はもはや末期的です」と痛烈に批判。7カ月前の総選挙では衆院で自公が少数に追い込まれたと振り返り、「今度は参院でも追い込もう」と呼びかけた。
“減税と賃上げ”で物価高から暮らしを守る
志位氏は、物価高騰から暮らしを守るための政策として「消費税の緊急5%減税」と「最低賃金の引き上げ」を掲げた。「消費税は廃止を目指し、まずは5%へ引き下げ、インボイス制度は廃止する」とし、その財源は赤字国債ではなく、「大もうけしている大企業と富裕層に応分の負担を求める」と語った。
さらに「最低賃金を全国一律1500円に直ちに引き上げ、最終的には1700円をめざす」と強調。その具体策として、中小企業への直接支援と、539兆円にのぼる大企業の内部留保の活用をあげた。
「政府の『骨太方針』では“減税より賃上げ”と掲げていますが、具体策がまったくない。私たちは現実的な対案を示しています」と、現在の政権との違いを明確に打ち出した。
医療・介護を破壊する勢力に「審判を」
志位氏は、自民・公明・維新・国民の4党が「医療費4兆円削減」で一致していることを厳しく批判。「11万病床の削減、OTC類似薬を保険対象外にする方針、これは“医療を金持ちだけのものにする”政策だ」と非難した。
さらに、「神奈川県内でも病院の倒産が相次いでいます。いま必要なのは、国費5000億円を投入して医療・介護の現場を立て直すことです」と述べ、「“医療破壊4人組”に厳しい審判を下しましょう」と訴えると、会場からは拍手と賛同の声が上がった。
軍拡ではなく平和外交を 憲法9条の活用を提唱
外交・安全保障政策についても、志位氏は明確な立場を示した。アメリカが日本に対し、「軍事費をGDP比3.5%(約20兆円)以上にせよ」と求めている現状を批判。「これは暮らしも平和も破壊する大軍拡だ。いま必要なのは、戦争の準備ではなく憲法9条を生かした平和外交です」と語った。
さらに、神奈川県にある米軍ノースドックや横須賀基地に、揚陸艇部隊や原子力空母が配備されている現状に触れ、「神奈川が“対中国作戦”の拠点になりつつある。このままでは日本全体が戦場になる」と警鐘を鳴らした。
「アメリカの言いなりをやめ、自主自立の外交を。戦争ではなく平和で地域の安定を」と力強く訴え、103年の反戦の歴史をもつ共産党の立場を強調した。
野党共闘の推進を宣言 政権転換へ新たな一歩
志位氏は、6月19日に立憲民主党と行った党首会談に言及し、「参院でも自公を少数に追い込むために連携する」との合意を交わしたと報告。「市民と野党の共闘をさらに発展させ、自民党を1人区で落とす」とし、すでに32ある1人区のうち約半数で候補一本化を進めていると明らかにした。
「市民とともに、日本の政治を変える力をつくろう」と語る姿には、これまでの“野党はバラバラ”という批判を超えようとする覚悟がにじんだ。
聴衆とネットに広がる共感の声
演説会の様子はSNSでも注目を集め、さまざまな声が寄せられている。
「“医療破壊4人組”ってネーミング、的確すぎる」
「軍事費20兆とか本気でヤバい。志位さんの言葉に納得」
「消費税を減らせって、ちゃんと言ってくれるの志位さんくらい」
「平和外交って、当たり前のことが言えない国になってるの怖い」
「分断より支え合い、志位さんの話は希望がある」