2025-05-19 コメント投稿する ▼
保育士の賃金は低すぎる?鎌田さゆり議員が指摘する現実とネットで広がる共感の声
保育士の賃金問題が再び浮上 鎌田さゆり議員の投稿に反響
立憲民主党の鎌田さゆり衆議院議員が、保育士の賃金問題に関する投稿を自身のX(旧Twitter)で行い、多くの反響を呼んでいる。鎌田議員は、認可保育園で働く保育士の給与実態を指摘し、その低水準が保育士不足の一因であると訴えた。
認可保育園の賃金。例えば、8年働いて230,000円/月。大卒なら32歳。短大卒なら30歳。
非正規となると、勤続14年で194,200円。
これでは人が集まる筈かない。加算で凌ぐことはいい加減やめるべき。
この投稿は瞬く間に拡散され、保育士の待遇改善を求める声がネット上で相次いだ。
保育士の給与水準と現実
保育士の給与は低いと言われ続けているが、実際の数字はどうだろうか。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によれば、保育士全体の平均年収は約385万円で、月収は約26万4,500円。しかし、非正規雇用の保育士はさらに厳しく、平均年収は約265万円にとどまる。
鎌田議員が指摘するように、8年勤務しても月給23万円、14年勤務しても19万4,200円という実態は、現場で働く保育士たちにとっては厳しい現実だ。経験年数を重ねても給与が上がらず、生活が安定しないことが離職につながっている。
処遇改善等加算の問題点
政府は保育士の待遇改善を目的に「処遇改善等加算」制度を導入している。経験年数や役職に応じた月額加算を行い、給与の底上げを図っているが、この加算は一時的な措置でしかなく、基本給自体の引き上げにはつながっていない。
また、加算の取得には煩雑な手続きが必要で、現場の負担も増えているという声もある。加算額も十分とは言えず、「賃金の根本的な底上げが必要」との意見が多い。
ネットユーザーの反応
鎌田議員の投稿には、多くのネットユーザーから共感の声が寄せられた。
「保育士さんの仕事は本当に尊い。もっと待遇を良くするべきだ」
「加算ではなく、基本給を引き上げないと人は集まらない」
「非正規で14年働いても月収20万円以下なんて…こんな状況では働き続けられない」
「保育士の待遇が改善されない限り、待機児童問題も解決しない」
「加算制度を複雑にしないで、シンプルに基本給アップを目指すべき」
改善の鍵は「基本給の底上げ」
政府は2024年12月から、処遇改善等加算の制度見直しを検討している。加算を一本化し、制度の簡素化を図る予定だが、根本的な問題は基本給の引き上げにある。
保育士の待遇改善は、子どもたちの健やかな成長を支える基盤であり、社会全体の課題として取り組むべきテーマだ。鎌田議員の発言が、この問題に再びスポットライトを当てた形となり、今後の政策議論にも注目が集まる。