2025-04-25 コメント: 3件 ▼
減税論に水差す米山隆一氏 国民感情を無視する冷淡な姿勢に違和感
減税議論に水差す米山隆一氏 「理屈優先」で国民感情に背
衆議院議員の米山隆一氏が25日、自身のX(旧Twitter)で、消費税減税を巡る議論に対して異論を唱えた。しかし、その発言は、物価高に苦しむ国民感情を無視し、選挙を冷笑するかのような態度がにじむ内容となった。
米山氏は、「消費税減税を求める減税派と、慎重な財政規律派が論争していたが、物価高の中で選挙戦を戦うには減税が有利だと判断した」とし、「選挙を理由に実現性の低い不合理な公約を掲げる事に、私はあくまで反対です」と投稿。さらに、「決まる前ですので言いますが、決まったらもう何も言いません」と付け加えた。
「正論」気取りが透ける発信
米山氏の発言には、あたかも自身だけが現実を見据えた正論を語っているかのような自己陶酔がにじむ。だが一方で、連日の物価高騰に直面し、減税を求める国民の切実な声に対しては無関心を決め込んでいるようにも見える。
国民生活の苦境よりも「理屈」を優先し、政策実現性の議論を振りかざす態度に、「誰のための政治家なのか」という素朴な疑問すら湧く。
都合の良い沈黙宣言
さらに、米山氏が「決まったらもう何も言いません」とする姿勢は、単なる責任放棄との批判を免れない。決定前に「自分は反対していた」とアリバイ作りをしておき、決まった後は沈黙する――その態度は、信念に基づく政治活動とは到底言い難い。
本気で減税方針に異を唱えるのであれば、決定後も筋を通して異議を唱えるべきだというのが、多くの有権者の感覚ではないだろうか。
国民の苦悩に鈍感なまま
物価高に直面する今、消費税減税を訴える声は与野党を超えて広がっている。立憲民主党の泉健太代表も「時限的な消費税減税を検討すべき」と述べ、国民民主党の玉木雄一郎代表も「今こそ減税が必要」と繰り返している。
こうした中で米山氏だけが、選挙公約を「不合理」「実現性が低い」と切り捨てる態度は、国民の苦悩に極めて鈍感なものに映る。
現実から遊離した発信に警戒感
国民の生活実感に背を向け、「理屈」と「正しさ」に酔うかのような米山氏の発信。その冷淡さは、むしろ政治不信を深めかねない。
現実から遊離した「評論家的な政治家」がどれだけ有権者の支持を得られるのか、今後の動向を注視する必要がありそうだ。