2025-04-23 コメント: 1件 ▼
「維新に未来はない」 米山隆一氏が橋下徹氏を痛烈批判 万博失敗の責任を問う
米山隆一氏、維新と橋下徹氏を強く批判
―「維新に未来はないと見抜いていた」万博問題に持論展開―
前新潟県知事で、現在は立憲民主党所属の衆院議員である米山隆一氏が、自身のX(旧Twitter)で日本維新の会に対する強い批判を展開した。発端は、2025年開催予定の大阪・関西万博に関連する混乱に対して、維新の創設者である橋下徹氏が責任を回避するような姿勢を見せたことにある。
米山氏は投稿の中で、自身が維新を離党した理由について次のように述べている。
「私が維新を離れた理由の一つが『(自らの理不尽な主張を罵倒で正当化する)橋下氏の強い影響を受けている限り維新に未来はない』ですが、それは正しかった事が証明されています。」
さらに米山氏は、大阪万博の失敗は構想段階からの誤りに起因していると指摘し、次のように続けた。
「万博はどう見ても橋下氏、松井氏の立案段階での失敗で、橋下氏はそれを糊塗・正当化する為に維新を罵倒しているにすぎません。」
この指摘の背景には、夢洲を中心とした万博の会場整備やインフラ事業の遅れ、事業費の大幅な増加など、計画の甘さが露呈している事実がある。米山氏は、こうした失政の責任を果たすことなく他者を非難する橋下氏の言動を、「自己正当化のための罵倒」と断じている。
元々医師であり、知事時代には慎重な政策設計を信条としていた米山氏にとって、「大風呂敷を広げ、後からつじつまを合わせる」ような手法は到底容認できなかった。橋下氏の政治手法に対する拒否感は、維新在籍時から一貫していたとみられる。
万博は大阪の将来をかけた国家的プロジェクトであるが、それを導いた当初の設計が根本から揺らいでいる今、米山氏の警鐘は単なる党派的対立を超えた、構造的問題への指摘ともいえる。
維新を離れてから約5年。米山氏の見立ては、当時の予感から確信へと変わった。「維新に未来はない」との言葉は、現在の混乱と無責任な応酬の中で、重みを増している。