2025-04-11 コメント投稿する ▼
「不倫を前提に議論?」米山隆一氏が自民・鈴木議員にチクリ 夫婦別姓めぐる皮肉合戦
きっかけは10日、鈴木氏が自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画。「選択的夫婦別姓を導入すると家族が守られなくなる!?」と題された動画の中で、鈴木氏はこんなシナリオを紹介した。
「例えば、ある男性が妻とは別に不倫関係にある女性との間に子どもをもうけたとする。その際、夫婦別姓制度が導入されていると、2つの“家庭”の区別がつきにくくなり、家族の秩序が乱れる恐れがある」
つまり、夫婦同姓であれば“本宅”と“不倫相手の家庭”が明確に分かるが、別姓制度が導入されると、家庭がどこに属しているのか曖昧になる――という主張だ。
この主張に、黙っていなかったのが米山氏だった。X(旧Twitter)に11日朝、次のような投稿をした。
「選択的夫婦別姓にすると、不倫相手(いわゆる2号さん)と家庭を持っても、本宅と区別できなくなるから反対、という自民党の先生。それって裏を返せば、夫婦同姓なら2号さんと家庭を持っても区別できるからOK、という話ですよね?実際、そういう自民党の先生、いますもんね。知ってます、ええ」
直接名前こそ出さなかったものの、発言内容やタイミングから見て鈴木議員を指しているのは明らか。冗談とも本音ともつかぬ言い回しで、不倫を前提に制度設計を語る姿勢を皮肉った。
夫婦別姓を巡る議論は混迷続く
選択的夫婦別姓制度とは、結婚しても夫婦がそれぞれ自分の姓を名乗ることを選べるようにするもの。長年、民法改正の議論が続いているが、導入には至っていない。自民党内では「家族の一体感が損なわれる」として反対意見が根強く、慎重な姿勢が大勢を占めている。
一方で、ビジネスや学術、国際結婚などで改姓による不都合を訴える声も強まっており、経団連や日弁連などは導入を支持する立場を取っている。
“不倫と制度”を結びつけることの是非
鈴木議員のように、不倫関係を例に夫婦別姓を論じることには、ネット上でも賛否が分かれている。「家族を守る」という趣旨は理解できるという意見もある一方で、「そもそも不倫が問題なのでは?」「不倫を前提に制度を語るのは本末転倒」といった声も多い。
制度論が感情論や個人的倫理観と混ざり合うことで、ますます議論は複雑になっている。
今後も、国会での法制度をめぐる動きや、各議員の発信に注目が集まりそうだ。