2026-03-03 コメント投稿する ▼
西村智奈美議員の質問中にヤジ、選択的夫婦別姓めぐり国会紛糾
平口法務大臣は総理指示において、旧氏の使用の拡大・周知を一層進めるとともに単記を可能とする基盤整備の検討を進めるという指示をいただいたとし、基盤整備の検討とは法制度を含めた制度面やシステム面の検討などを含むもので、単記も可能とするかどうかということについては今後の検討課題と考えていると答えました。
西村議員は1日も早く選択的夫婦別氏制度を導入すべきであるという立場だと述べ、高市早苗総理が旧姓使用の法制化について旧姓の単記と併記のどちらを目指しているのか質問しました。2025年11月10日の予算委員会では総理から明確な答弁がなく、2026年2月18日に総理が旧氏の単記も可能とする基盤整備の検討を平口洋法務大臣と黄川田仁志内閣府特命担当大臣に指示したことで、単記の方に舵を切られたと思ったと述べました。
しかし、前日の予算委員会で高市総理がパスポートと免許証とマイナンバーカード、これらに戸籍氏と旧氏の併記を求める検討が当然必要になると答弁したことで、また混乱したと指摘しました。西村議員はこれらは個人の身分を表す上で一番大事な3つだとし、併記を検討するということは総理指示にあった旧姓単記の基盤整備の検討という指示は撤回されたのかと質問しました。
総理は「単記も可能」と強調
高市総理は内閣発足時に黄川田大臣と平口法務大臣に対して指示をしたのは旧氏の単記も可能とする基盤整備の検討を進めるようにということですと回答しました。単記だけではなく、併記も含めた検討を指示していたとの説明です。
平口法務大臣は総理指示において、旧氏の使用の拡大・周知を一層進めるとともに単記を可能とする基盤整備の検討を進めるという指示をいただいたとし、基盤整備の検討とは法制度を含めた制度面やシステム面の検討などを含むもので、単記も可能とするかどうかということについては今後の検討課題と考えていると答えました。
黄川田内閣府特命担当大臣は旧氏の単記も可能とする基盤整備の検討を進めるにあたり、厳格な本人確認に用いられる書類については、戸籍上の氏と旧氏の併記を求めるという検討は当然必要になってくると考えていると答えました。
「選択的夫婦別姓に反対なのは当然、日本の伝統を守るべきだ」
「議場でヤジを飛ばすなんて品格がない、誰がやったのか明らかにすべき」
「ヤジを飛ばした議員は退場させるべきだ、議論を妨害してる」
「旧姓使用の拡大はいいけど選択的夫婦別姓には反対だ」
「国会議員なら堂々と質問や討論で意見を述べるべき、ヤジは卑怯だ」
保守派からの批判を受けて方針転換か
西村議員は納得がいかない様子で、旧氏の単記も可能とする基盤整備の検討を総理の指示として出された時に単記に舵を切られたと思ったが、その後やっぱり戸籍制度の形骸化につながるんじゃないかという批判が保守派の方から出てきたと指摘しました。これを総理がどう考えたかわからないが、それに対する対応として、今回重要な3つについて併記を検討するとおっしゃったのではないかと質問しました。
高市総理は最初に両大臣に出した指示書に単記もと書いてあると強調し、戸籍は日本国民の親族的身分関係を登録公証する唯一の公簿だとしました。旧氏使用の法制化については、1組の夫婦及びこれと氏を同じくする子を編成単位とする現行の戸籍制度を維持しつつ、住民基本台帳の旧氏を活用していくと考えていると説明しました。
さらに、マイナンバーカードや運転免許証といった厳格な本人確認に用いられる書類については、戸籍上の氏と旧氏の併記を求めるという検討が当然必要になると述べ、現在においても旧氏の通称使用にあって単記で届け出ができるものもあれば併記でなければいけないものもあり、厳格な本人確認に用いられるものについては併記を検討するべきだと考えていると答弁しました。
議場からヤジ、西村議員が厳しく批判
西村議員はパスポートと免許証とマイナンバーカードは選択的夫婦別氏制度を望んでいる人たちにとっても非常に重要な柱になる部分で、これを併記と言われたら一体何なのか、政府として何を目指そうとしているのかわからないと述べ、集中審議が必要だとして坂本哲志委員長にお取り計らいをお願いしました。
坂本委員長が理事会で後ほど協議すると話すと、議場内に不満を訴えるようなヤジが起きました。西村議員はヤジが上がった方を向きながら、総理の指示なので私はこの場でお伺いしていると述べ、今、答弁席の方からヤジがあったようなんですけれども、本当にいかがなものかと思いますと厳しく批判しました。
国会は国権の最高機関であり、国民の代表が真剣に議論する場です。質問者の発言中にヤジを飛ばす行為は、議論を妨げ国会の品位を損なうものです。ヤジをあげた議員が誰なのか明らかにし、退場などの厳正な処分を科すべきです。
選択的夫婦別氏制度については賛否が分かれる問題ですが、反対の立場であっても、ヤジではなく堂々と質問や討論で意見を述べるべきです。議場でのヤジは民主主義の根幹を揺るがす行為であり、決して許されるものではありません。
国会における議論の質を高めるためにも、ヤジを行った議員の特定と処分、再発防止策の徹底が求められます。