2025-04-18 コメント: 1件 ▼
「恥ずかしくないです」ヤジに即答 三木議員が国会で問う“政治と学術”と議員の品格
「恥ずかしくないのか?」国会ヤジに即答「恥ずかしくないです」 三木議員が語った“政治と学術”の距離感
4月18日の衆議院本会議は、静かな緊張感の中に突如として怒号が響いた。テーマは日本学術会議の法人化を巡る議論。日本維新の会の三木圭恵議員がマイクを握り、学術会議の政治的中立性や日本共産党との過去の関係について言及すると、議場には怒りと動揺が混じったざわめきが走った。
「恥ずかしくないのか!」
誰かがそうヤジを飛ばすと、三木議員はすぐさま一言だけ返した。
「恥ずかしくないです」
――その言葉が火に油を注ぐように、議場は騒然となった。
学術会議と政治の関係に切り込む
三木議員は、日本学術会議のこれまでの在り方に疑問を呈しながら、過去に共産党が影響力を行使してきたとする主張を展開。「設立当初、日本共産党が科学者たちを組織し、学術会議に送り込んでいたという記録もある」として、会議の独立性が政治に侵食されてきた懸念を語った。
さらには、「海外からの不当な資金援助を受けた者が会員にならないようにすべき」と踏み込んだ提案もあり、会議の透明性と独立性の担保が必要だと訴えた。
飛び交う怒声、反論、そして抗議
共産党の塩川鉄也議員は、発言の直後に立ち上がり、「まったくの事実無根。学術会議に対して党が干渉したことなど一切ない」と真っ向から否定。議場からは拍手も起こった。
議論は過熱したが、その背景には「政治家のあり方」が問われる瞬間が浮かび上がっていた。
ヤジのある国会、それでいいのか?
議場で人が発言している最中に、口を挟んで遮る。しかも怒声をあげて。それは、学校であれば先生に注意されるようなことであり、小学1年生でも「人の話は最後まで聞く」と教えられる。当たり前の行為だ。
だが、それすら守れない国会議員がいるという現実に、国民の多くは不信感を抱くだろう。ヤジという名の無責任な叫びが、議論の質を下げ、政治への信頼を損ねていることに、当事者たちは自覚的であるべきだ。
政治家は、声を荒らげる前に耳を傾けるべきだ。そして、その上でしっかりと自分の意見を述べる。対話が成り立たない政治に、国民の未来は託せない。
問われるのは制度よりも、姿勢
三木議員の主張がすべて正しいとは限らない。しかし、疑問を呈し、提案を行うこと自体は議員の当然の責務である。大切なのは、その提案が事実に基づいているか、冷静に議論できるか、そして意見の違いを超えて対話を続ける意志があるか、だ。
今回の騒動は、制度改革の是非以上に、国会という場の「質」が試された瞬間だった。