2025-05-23 コメント投稿する ▼
北陸新幹線ボーリング調査の非開示に批判 住民不安と透明性の欠如に懸念
北陸新幹線延伸計画 ボーリング調査の非開示に疑問の声
北陸新幹線の延伸計画を巡って、現地で行われたボーリング調査の結果が非開示とされたことに対し、住民や議員から強い疑念が上がっている。5月23日の衆議院国土交通委員会で、日本共産党の堀川あきこ議員がこの問題を取り上げ、調査結果の開示を改めて求めた。
国土交通省の中野洋昌大臣は、「路線ルートがまだ正式に決まっていない段階で調査結果を明らかにすれば、計画の進行に影響が出る」として開示に否定的な姿勢を続けている。しかし、堀川氏は「情報公開が原因で地価が高騰した事例はあるのか」と追及し、中野大臣は「そうした具体的な事例は確認されていない」と認めた。
この答弁に対して堀川氏は、「立法事実が伴わない状態で、公開を拒む根拠が揺らいでいる」と指摘。さらに、調査が実施された理由を問う住民に対し、鉄道・運輸機構が説明を拒否している現状も紹介し、行政の透明性不足を批判した。
残土処理に対する懸念も
調査結果の非開示に加え、工事に伴って発生する残土、特に有害物質を含む「対策土」の行方も問題となっている。堀川氏は、「京都市以南のシールド工法区間についても、同様に詳細な情報を明らかにするべき」と訴えた。これに対して中野大臣は、「可能な限りの情報を把握し、公表に努める」と答弁した。
堀川氏は「処分先や処理方法が決まらないまま工事を進めることは、住民にとって大きな不安要素だ」と述べ、安全や健康への配慮が欠かせないと強調した。
情報公開と地域信頼への課題
この問題は、単なる技術的・事務的な話にとどまらず、政府が地域とどう向き合い、説明責任を果たすかが問われている。開示の拒否が続けば、地域の信頼を失いかねない。新幹線の延伸という大型公共事業だからこそ、丁寧な情報提供と説明が求められている。
ネット上の声
X(旧Twitter)やFacebookなどSNS上でも、本件に対する関心は高く、多くのコメントが寄せられている。
「地価高騰の実例がないのに開示しないって、理由になってない」
「安全性や環境への影響を考えると、もっと情報を出すべき」
「新幹線のためなら何をしてもいいのか?住民が置き去りにされてる」
「透明性のないインフラ事業に未来はない」
「このままじゃ不信感しか残らない。何のための公共事業なのか」
* 北陸新幹線延伸計画に関するボーリング調査の結果が非開示となっている
* 国交相は「地価の高騰」リスクを理由に開示を拒否するも、実例はないと答弁
* 堀川議員は、調査理由の説明を拒まれた住民の声や、残土処理の不透明さを指摘
* SNSでは「説明不足」「情報開示を求める」など批判的な意見が多数
この問題は、公共事業の進め方だけでなく、住民との信頼関係や行政の透明性そのものが問われるものだ。今後の対応次第で、地域の理解と協力が得られるかどうかが大きく左右される。