2025-05-21 コメント投稿する ▼
年金改革法案に立憲が再修正要求「アンパンに栄養を」重徳政調会長が持論展開
年金改革「栄養あるアンパンに」 重徳政調会長が政府案の再修正を要求
立憲民主党の重徳和彦政調会長は5月21日、国会内で記者団の取材に応じ、政府が提出した年金制度改革法案について「全世代にとって意味のある改正にすべきだ」と語り、自民党案への大幅な修正を求めた。現行案では基礎年金部分の充実が後退しているとして、「現役世代も恩恵を受けられる形に修正すべきだ」と政府与党に呼びかけた。
「吐き出した案に栄養」比喩で自民を揶揄
重徳氏は、今回の年金法案を「アンコの入っていないアンパン」と表現。自民党が一度は退けた内容であっても、「体にいいと気づいたならもう一度食べてみてはどうか」と、皮肉を込めながらも前向きな議論の継続を求めた。特に、就職氷河期世代や非正規労働者が老後に直面するリスクを考慮すれば、「底上げ策の復活こそが本来の目的だったはずだ」と指摘し、制度の再構築を訴えた。
江藤農水相の辞任「お坊ちゃんでは務まらない」
また、江藤拓前農水相の辞任に触れた重徳氏は、「国民の食卓と真剣に向き合う気概が足りなかった」と苦言を呈した。コメの価格高騰が深刻な中で、「『買ったことがない』という発言は、農政の責任者として軽率すぎた。しかもその後『方言だった』と弁解する態度にも緊張感が見られなかった」として、政治家としての責任感の欠如を問題視した。「国民のかまどから煙が立ち上るように、次の大臣には本気で取り組んでほしい」と新任大臣への期待も口にした。
消費税軽減策「財源に根拠ある政策を」
立憲民主党が先週発表した消費税の負担軽減案についても、重徳氏は改めて意義を強調。「社会保障を弱めることなく、持続可能な制度とするための財源確保に取り組んできた」とし、無責任な減税論とは一線を画す姿勢を示した。党内には省庁ごとの予算見直しを徹底する「歳出改革チーム」が立ち上がっており、「これまで以上に現実的で、責任ある提案をしていく」と述べた。参議院選挙に向けては「中身のある論争を通じて、政策の違いを国民に明確に示したい」と意気込んだ。
ネットの声「現役世代への目配りを評価」
SNSでも重徳氏の発言は一定の反響を呼んでいる。
「アンパンの例え、うまく言ったな。言いたいことがよく伝わる」
「江藤大臣の発言は、さすがに軽すぎた。辞任は当然」
「年金って高齢者のためだけじゃない。現役への還元が必要」
「財源に言及する政党がようやく出てきた。信頼できる」
「国民の台所事情を理解する政治家が必要だと思う」
今後の国会審議では、野党案とのすり合わせが焦点となる。重徳氏の主張がどこまで政府・与党を動かすかが注目されている。