2025-04-16 コメント: 1件 ▼
立憲・重徳政調会長「1日も早く一緒に」 国民民主との合流に意欲も、枝野氏が難色
「兄弟のような党」 立民と国民の関係
重徳氏は、立憲と国民の関係を「兄弟」「一心同体」とまで言い切り、両党ともに連合の支援を受ける政党であることを強調した。夏の参院選に向け、選挙区ごとに候補者を一本化することが重要だとし、「連合が両党の候補者を迷いなく応援できる環境を整えるためにも、政策面での合意が必要だ」と述べた。
実際、立憲・国民・連合の3者による政策協定も進行中で、経済政策やエネルギー、憲法、安全保障、多様性の尊重といった基本的な方向性についてのすり合わせが行われている。
人気上昇中の国民民主 焦りにじむ立民
現在、国民民主は昨秋の衆院選での躍進を経て、政党支持率では立憲を上回る場面もある。特に「年収103万円の壁」引き上げなど、現実的かつ具体的な政策提案が有権者の支持を集めている。こうした勢いに対し、立憲側には「このままでは埋没してしまう」という焦りもあるようだ。
15日には、小川淳也幹事長も「できる限り足並みをそろえて、政権交代の受け皿になれるように努力すべきだ」と語り、党幹部がそろって歩調を合わせる様子がうかがえる。
枝野氏が強く反発 合流には高いハードル
ところが、ここに来て合流を阻む大きな“壁”が再び姿を現した。立憲の創設者でもある枝野幸男元代表だ。
枝野氏は14日、都内のイベントで「国民民主は論評に値しない。無視するのが一番」と切り捨てた。以前から同党には否定的だったが、今回の発言は合流への断固たる拒絶とも取れる。
この枝野氏の発言に対し、国民民主党の玉木雄一郎代表は「無視されるのが一番寂しい」と語り、残念な表情を見せた。両者の溝はむしろ深まっている印象だ。
選挙協力か、党の再編か 立民の選択は
立憲民主党にとって、国民民主党との連携は選挙戦略上だけでなく、党の将来に関わる課題でもある。合流によって支持拡大を狙いたいという本音はあるが、一方で党内には枝野氏をはじめ、国民民主への根強い警戒感も残る。
夏の参院選を前に、政策連携にとどまるのか、それとも党の枠組みを超えた再編に踏み込むのか。重徳氏の“熱意”がどこまで党内を動かせるかが、今後の焦点になりそうだ。