2025-05-14 コメント投稿する ▼
麻生太郎氏・高市早苗氏ら「安倍外交」継承へ 自民党内で「反石破」勢力結集か
麻生太郎氏ら「安倍外交」継承に始動 自民党内で「反石破」の動き鮮明
自民党の麻生太郎最高顧問が本部長を務める「自由で開かれたインド太平洋戦略本部」が、5月14日に初会合を開いた。会合には高市早苗前経済安全保障担当相や旧安倍派の議員らが集まり、安倍晋三元首相が掲げた外交方針の継承を確認。石破茂首相に批判的な有力議員の結集が目立ち、党内では「反石破」勢力の拠点になるとの懸念も広がっている。
3年越しの再始動、安倍外交の継承を強調
この戦略本部は、2021年11月に当時政調会長だった高市氏が主導して設立された。しかし、翌年の安倍氏の死去により活動は停止。2023年3月、石破首相と争った総裁選で支援を受けた高市氏が麻生氏と面会し、再始動を要請。3年半を経てようやく初会合が実現した。
麻生氏は会合で、日本の外交における日米同盟の重要性を強調し、東南アジアとの連携を深めるべきと主張。一方で「中国、北朝鮮、ロシアの脅威に備える現実的な外交が必要だ」と述べ、石破首相の外交方針に一定の距離を取った。
出席者に「反石破」勢力、党内に警戒感
初会合には、麻生氏と高市氏のほか、旧安倍派の萩生田光一元政調会長や西村康稔元経済産業相、茂木敏充前幹事長ら57人が出席。石破首相への批判的な姿勢が目立つ議員が多く集まったことから、党内では「ポスト石破」を狙う動きとして警戒する声も上がっている。
高市氏は会合後、記者団に「自民党議員なら誰でも参加できる会だ。勘ぐらないでください」とコメントしたが、出席者の顔ぶれから「反石破」勢力の結集と見られている。
ネット上で賛否両論、安倍外交の評価も分かれる
SNS上では、この動きに対しさまざまな意見が寄せられている。
「安倍外交は日本を守る上で重要。麻生氏の動きは歓迎」
「党内で権力争いばかりしているように見える。国民のために働くべき」
「高市さんの主張は一貫している。石破首相は保守路線を忘れていないか?」
「こんな時期に派閥争いを見せられても、支持率は上がらないだろう」
「麻生さんの安倍外交継承は必要だが、実効性があるかは疑問」
今後の展望、党内での影響に注目
麻生氏が主導し、高市氏や旧安倍派議員を中心に再始動した戦略本部は、石破首相の外交方針に対する対抗勢力としての色合いを強めつつある。参院選が近づく中、内閣支持率の低迷も相まって党内の分裂が進むのではないかとの見方もある。
党内の一部からは「今の時期にこんな会を開くべきではない」との批判も聞かれるが、麻生氏や高市氏は引き続き「自由で開かれたインド太平洋」の理念を掲げ、日本外交の方向性を示していく構えだ。