2025-09-08 コメント投稿する ▼
麻生太郎氏が石破首相退陣に「もっと早く言え」 泥舟内の総裁選に国民不在
自民党内の混乱はすでに表面化しており、総裁選の日程をめぐる調整や派閥間の駆け引きが続いている。 麻生氏の発言は、退陣の時期や段取りに対する不満をにじませた形となった。 麻生氏の発言は、長期的に準備されてきた派閥内のシナリオと首相辞任のタイミングが食い違ったことへの不快感を表している。 石破首相退陣を受け、自民党内では早くも総裁選をめぐる動きが激化している。
麻生太郎氏が石破首相退陣に苦言
自民党の麻生太郎最高顧問は8日、山口県防府市での講演で、石破茂首相(自由民主党総裁)が7日に退陣を表明したことに触れ、「まさか昨日、石破総理大臣が総裁を辞任するという話になるとは思ってもいなかった」と述べた。そのうえで「どうせ言うなら、もう少し早くから言ってくれればよかったのに、と思わないでもない」と苦言を呈した。
石破首相は7月の参院選で自民党が大敗した責任を取り、辞任を決断した。だが、党内の混乱はすでに表面化しており、総裁選の日程をめぐる調整や派閥間の駆け引きが続いている。麻生氏の発言は、退陣の時期や段取りに対する不満をにじませた形となった。
「辞めるならもっと早く言うべきだった」
「党内の混乱を長引かせている」
「また泥舟内での争いが始まるのか」
「国民生活よりも権力ゲームばかりだ」
「総裁選に振り回されるのはもううんざり」
麻生派と総裁選前倒し論
麻生氏は3日、自身が率いる麻生派の研修会で、総裁選の前倒しを求める考えを表明していた。今回の講演でも、「昨年か今年の初めに同派の高村正大衆院議員から講演依頼があった。その際に『9月といったら下手したら総裁選やってるんじゃないか』と話した」と振り返った。
石破首相の突然の退陣は、こうした党内の思惑を一気に現実化させることになった。麻生氏の発言は、長期的に準備されてきた派閥内のシナリオと首相辞任のタイミングが食い違ったことへの不快感を表している。
国民不在の権力闘争
石破首相退陣を受け、自民党内では早くも総裁選をめぐる動きが激化している。だが、そこで繰り広げられているのは、国民生活の改善を目的とした政策論争ではなく、権力維持のための派閥間抗争に過ぎない。
民意を無視したまま、党内の日程調整や「次の顔」選びが先行する姿勢は、まさに「泥舟政権」そのものだ。参院選で突きつけられた民意は減税や生活重視を求める声であり、与党がそれを受け止めずに党内抗争に明け暮れることは、政治不信を一層深める結果となる。
泥舟内の総裁選と今後の課題
麻生氏の発言は、石破首相退陣に対する戸惑いをにじませつつも、自民党の体質を象徴している。退陣の理由を「時期が遅い」とするだけで、選挙での大敗や国民の生活課題に真正面から向き合う視点は欠けていた。
自民党が今取り組むべきは、総裁選のスケジュール調整ではなく、物価高への対応や減税など民意に即した政策である。泥舟内での船頭争いを続けていては、国民の信頼を取り戻すことはできない。