2026-03-04 コメント投稿する ▼
国民民主党古川元久氏が予算案審議を批判、高市首相はスーパーカー我々はカローラ
国民民主党の古川元久国会対策委員長は2026年3月4日の記者会見で、2026年度予算案をめぐる与党側の対応について、「200キロを超えているのではないか。とてもついていけない」と厳しく批判しました。年度内成立を急ぐ高市早苗首相の姿勢を、スーパーカーとカローラに例えた発言が注目を集めています。
スーパーカーとカローラに例えて批判
古川元久国会対策委員長は会見の中で、高市早苗首相の姿勢を痛烈に批判しました。「高市首相は300キロ出るスーパーカーに乗っているので、200キロ出してもあまりスピードも感じない。200キロ出ているという感覚がどうもないのではないか」と述べました。
さらに、「我々の乗っている車はカローラなので、とても200キロは出せないし、それ以上踏み込んだら危ない。とてもスピードにはついていけない」と苦言を呈しました。この比喩は、与党が審議を急ぐあまり、野党の意見を無視していることへの強い不満を表しています。
「与党の強引なやり方には本当についていけない。民主主義を無視している」
「予算審議は丁寧にやるべきなのに、なぜこんなに急ぐのか理解できない」
13日の質疑終了案に野党が反発
2026年度予算案をめぐっては、年度内成立を目指して審議を急ぐ与党側が3月13日に衆院予算委員会での質疑を終わらせる日程案を提案しています。しかし、野党側は撤回を求めており、与野党の対立が続いています。
古川委員長は、予算案の賛否について「影響はしてくる」とした上で、「民主主義は決めるプロセスも大事だ。どんなに中身が賛同できるものであっても、決めるプロセスがムチャクチャだったら、それをよいとは言えないのではないか」と強調しました。
この発言は、国民民主党が予算案の内容そのものには一定の理解を示しつつも、審議の進め方に強い不満を持っていることを示しています。
「プロセスがおかしければ内容が良くても賛成できない」
予算審議の正常化を要求
古川委員長は、「高市首相をはじめとする政府与党には、予算審議、積み重ねてきたやり方の重要性を理解し、今の極めて異常な状況を正常化する努力をしていただきたい」と求めました。
通常、予算審議には十分な時間が確保され、野党側の意見も尊重されてきました。しかし、今回は衆議院選挙の影響で審議入りが約1カ月遅れたため、与党側は年度内成立を優先し、審議時間を大幅に短縮しようとしています。
2025年には92時間の審議時間が確保されていたのに対し、今回は与党側の提示では60時間を超えない見通しです。また、集中審議についても、2025年には5回実施されていましたが、今回はまだ1回も実施されていません。
「審議時間が短すぎる。これでは十分な議論ができない」
国民民主党の立場
国民民主党は、「対決よりも解決」の姿勢で、与野党関係なく、協力できるところは協力して政策を前に進めていく方針を掲げています。一方で、「政治とカネ」の問題のような、政治に対する信頼に関わる問題については「正直な政治を貫く」姿勢も示しています。
古川元久代表代行兼国会対策委員長は、元大蔵省(現財務省)出身で、内閣官房副長官、国家戦略担当大臣、経済財政政策担当大臣などを歴任した経験を持っています。2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、愛知2区で11選を果たしました。
国民民主党は2024年の総選挙で議席が4倍増と大躍進し、政策実現に向けて影響力を増しています。赤字国債法案に協力する方針を示すなど、建設的な姿勢も見せていますが、今回の予算審議の進め方には強い不満を示しています。
与党は年度内成立を優先
高市早苗首相は、2026年度予算案の年度内成立を「最重要課題」と位置付けており、迅速な審議への協力を呼びかけています。自民党は、3月13日までに衆議院を通過させる日程を描いており、省庁別審査を着実に進めることで審議時間を積み上げる構えです。
しかし、野党側は、審議時間が大幅に短くなるとして暫定予算案の編成を要求しており、与野党の対立が続いています。数の力を背景とした与党ペースの国会運営に対して、野党側は強くけん制しています。
今後の焦点
今回の古川委員長の発言は、予算審議をめぐる与野党の対立が深刻化していることを浮き彫りにしました。「スーパーカーとカローラ」という分かりやすい比喩は、多くの国民の共感を呼ぶ可能性があります。
国民民主党は、予算案の内容には一定の理解を示しつつも、審議の進め方次第では賛成できないという姿勢を明確にしました。今後、与党側が野党の要求にどう応えるかが、予算案の成立時期を左右することになりそうです。