2025-06-01 コメント投稿する ▼
斎藤健元農相が小泉進次郎氏を擁護「緊急事態下の即断はやむを得ない」党内苦言に反論
斎藤健氏、小泉進次郎農相の“独断”を擁護 「今は緊急事態だ」
コメ価格が記録的な高騰を見せる中、小泉進次郎農相が即断で政府備蓄米を市場に放出した判断について、自民党内で賛否が分かれている。そうした中、同じく農水相経験者である斎藤健元農相は1日、フジテレビの番組「日曜報道 THE PRIME」に出演し、進次郎氏の対応を「やむを得ない」と一定の理解を示した。
「マーケットを冷やすことが優先」斎藤氏の見解
斎藤氏は番組内で「今は価格高騰という非常事態。とにかく早くマーケットを冷やす必要がある」と語り、進次郎農相が党内手続きを省いたことについても「通常の流れとは違うが、今はそうした行動も許容されるべきだ」と、緊急対応を優先すべき状況だと力説した。
さらに斎藤氏は、自身が副大臣として小泉氏とともに農政に携わっていた過去を振り返り、「彼が農林部会長だった頃は、党との調整も丁寧にやっていた。勝手にやるような人物ではない」と語り、進次郎氏の姿勢に信頼を寄せた。
苦言を呈した野村元農相にやんわり反論
これに先立ち、野村哲郎元農相が鹿児島県での会合で「自分で決めて勝手に発表してしまう。ルールを守ってほしい」と進次郎氏を非難していた件について、斎藤氏は名前こそ出さなかったものの、「党のルールも大切だが、状況によっては臨機応変な対応も必要」と、柔軟性の必要性を訴えた。
説明責任には言及「後でしっかり説明すればいい」
一方で、斎藤氏は「(小泉氏は)今後しっかり説明すればいい」と述べ、政治家としての説明責任も重視している姿勢を示した。単なる擁護ではなく、一定の手続き的な正当性も今後の課題として残ることを示唆した形だ。
ネット上でも賛否 「緊急時だから仕方ない」VS「党手続き無視は問題」
今回の一件をめぐり、SNS上では活発な議論が巻き起こっている。
「斎藤さんの言う通り。今はとにかくスピードが大事」
「非常時だから独断はOKって、それは危ない考え方」
「野村さんはちょっと時代錯誤では? 進次郎の動きに期待してる」
「党内ルールを無視するのはどうかと思うけど、マーケットが混乱してるのも事実」
「説明責任を果たせば問題ない。むしろ迅速な決断は評価されるべき」
今後の焦点は制度改革と説明責任
今回の備蓄米放出は市場価格を下げる即効策として注目されているが、斎藤氏が言及したように、今後は農政の仕組みそのものの見直しと説明責任の履行が求められる。備蓄米の適正な活用と平時の制度運用の整備、そして消費者と生産者の両方の利益を守るバランスが問われている。
進次郎農相の“即決”は、その是非が問われると同時に、緊急時における政治判断の在り方を改めて浮き彫りにしている。