2025-09-06 コメント投稿する ▼
自民党千葉県連、総裁選前倒し対応は会長一任に 7割賛成も結論割れる
自民党(自由民主党)千葉県連は6日、党総裁選の前倒し実施を巡る対応について総務会を開いたが、意見がまとまらず、最終的に斎藤健県連会長(元経済産業相)に一任する方針を決定した。 前倒し実施を求める意見が多数を占めた一方で、県内の地域支部などでは意見が割れており、「総務会の意向に従う」「県連会長に委ねたい」といった発言も目立った。
自民千葉県連、総裁選前倒し対応を会長一任に
自民党(自由民主党)千葉県連は6日、党総裁選の前倒し実施を巡る対応について総務会を開いたが、意見がまとまらず、最終的に斎藤健県連会長(元経済産業相)に一任する方針を決定した。総務会は原則全会一致で意思決定を行うが、今回は一致に至らず「会長一任」という形に収束した。
斎藤氏は総務会後に記者団に対し「熟慮したい」と述べるにとどめた。石破茂首相(党総裁)の続投姿勢については、「自ら辞めてほしい。党の混乱を防ぐため、首相本人に判断してもらうのが良い。最後まで期待したい」と語り、首相自らが責任を取るべきだとの考えを改めて示した。
「地方の声が軽視されているのでは」
「総裁選より生活支援策を優先すべき」
「7割が前倒し賛成でも結論が出ないのは不思議だ」
「混乱を防ぐなら早期の決断が必要」
「首相に自ら退陣を求めるのは重いメッセージだ」
意見割れる千葉県連 7割が前倒し賛成も結論出ず
総務会には28人中16人が出席し、議論は白熱した。前倒し実施を求める意見が多数を占めた一方で、県内の地域支部などでは意見が割れており、「総務会の意向に従う」「県連会長に委ねたい」といった発言も目立った。
この日報告された意向調査によれば、回答の約7割が「前倒し賛成」としたが、残る3割は反対または一任という内容だった。数字上は前倒し賛成が優勢ながら、総務会での合意形成には至らず、結論を会長に委ねる異例の形となった。
斎藤会長「艦長は責任をかぶるべき」
会合の席上、斎藤氏は「党総裁は巨大な戦艦の艦長。自分が悪いか悪くないかを問わず、責任をかぶるべきだ」と発言した。党首の責任は避けられないと強調したものの、前倒しの是非そのものには触れなかった。
石破首相の進退を巡っては、党内で「石破降ろし」とも呼ばれる動きが続き、総裁選の前倒しを求める声と、混乱を避けるため任期満了までの続投を支持する意見が交錯している。千葉県連の対応は、こうした党内対立の縮図としても位置付けられる。
全国的判断迫られる中での千葉県連の動き
自民党本部は都道府県連に対し、国会議員と同様に8日までに総裁選前倒しの是非について意思表示を求めている。千葉県連の「会長一任」は、地方組織の足並みが必ずしも揃っていない現実を浮き彫りにした。
総裁選前倒しは党の結束を固める契機とも、さらなる混乱を生む火種ともなり得る。千葉県連の決定は、その不透明さを象徴するものとなった。