2025-05-23 コメント投稿する ▼
「連立再編」に言及した岸田前首相に批判殺到 “数合わせ政治”に国民は不信感
岸田氏が「連立拡大」に含み 自民の延命策に批判の声
岸田文雄前首相は、政治の安定を口実に再び連立与党の枠組み変更に言及した。5月23日放送のBS11「インサイドアウト」収録で、参院選の結果を見て「今の与党体制を見直す必要がある」と述べ、他党との連携を含めた再編に含みを持たせた。少数与党が意思決定の足かせになっているとし、「決められる政治」の実現に向けて「知恵を出すべきだ」と強調した。
しかし、ネット上ではこの発言に対し、「“決められる政治”とは、国民の声を無視する政治ではないか」との批判が殺到。かつての「安定政権」とは程遠い、求心力を失った政権の“延命工作”との見方も少なくない。
少数与党の限界を自認 責任はどこに?
岸田氏は現在の政治について「少数与党では思い切った決断ができない」と述べたが、それはまさに自民党政権が自ら招いた結果でもある。長年にわたる派閥抗争や公明党との妥協の連続、国民の不満に背を向けてきた政策対応が、選挙での支持離れとして現れている。
今や自民党は衆院・参院の双方で議席減に直面し、単独では政権を安定させることが難しい。岸田氏の発言は、自党の失敗を棚に上げた責任転嫁とも受け取れる。
「連立再編」の真意は? 野党引き込みで数合わせ
岸田氏のいう「連立のあり方を見直す」とは、単に政権維持のための“数合わせ”に過ぎない。仮に中道野党を取り込んだ新たな枠組みを作ったとしても、政策の一貫性や信頼性は大きく揺らぐ。さらに、国民不在の密室談合による再編は、政治不信を一層深めることになりかねない。
この動きが本格化すれば、国会での野党共闘も分断され、結果として与党側に有利な構図ができあがる。それは「決められる政治」ではなく、「好き勝手に進められる政治」だという指摘もある。
SNS上では厳しい視線「国民をバカにしてる」
岸田氏の連立再編発言を受け、ネット上には懐疑と怒りの声が次々と上がっている。
「選挙で負けたら連立を組み替えるって、それこそ民意を踏みにじってる」
「数を増やして決める政治?それってただの数合わせでしかない」
「与党が少数になったのは自分たちの責任。そのツケを国民に押し付けるな」
「“決められる政治”って、岸田さんの好きに決める政治じゃないよね」
「また密室談合で政治を動かそうとしてる。国民をバカにしてる」
いずれの意見も、自民党が政権維持のために理念なき合従連衡を進めようとしていることへの不信感が強い。
政治の本質が問われる局面 「逃げの再編」では信頼は得られない
岸田前首相の発言は、政権側の焦りを浮き彫りにした。政策の本質を磨き、国民の生活を支える方向に政治を立て直すのではなく、選挙結果に応じて連立を組み替えるという姿勢は、まさに「逃げの政治」と言える。形式だけを整え、中身が伴わない政権運営では、国民の信を得ることはできない。
今こそ、政治の土台を揺るがすような再編ではなく、地に足のついた議論と説明責任が求められている。