2025-08-19 コメント投稿する ▼
戸田市で外国人が危険な解体工事か 河合ゆうすけ市議が法令違反の疑いを指摘
戸田市で発覚した「外国人による危険な解体工事」 市議が指摘した法令違反の疑い
埼玉県戸田市の下戸田で行われている解体工事に関して、現場を確認した河合ゆうすけ市議がSNSで「重大な法令違反の可能性がある」と発信し、大きな注目を集めている。市民からの通報を受けてすぐに駆けつけたという河合市議は、外国人作業員が工事を進めている様子を確認。その際、工事現場に掲示されるべき各種書類が見当たらなかったと指摘している。
アスベスト含有の有無を調査した結果を、住民に見える場所に掲示する義務があるのに、それが貼られていなかった
河合市議はこう指摘した上で、調査結果だけでなく解体工事のお知らせも現場に掲示されていないと報告。これらは建設業法や大気汚染防止法で定められた義務であり、守られていない場合は違法行為にあたる可能性が高い。
アスベスト調査と掲示義務の重要性
解体工事の現場では、石綿(アスベスト)の有無を事前に調べ、その結果を公表することが法律で定められている。これは住民の健康被害を防ぐためで、現場の見やすい位置に掲示することが必須だ。さらに、解体工事の概要を近隣住民に知らせる掲示や説明も必要であり、工事開始の前日までに行わなければならない。
河合市議が確認した現場には、これらの掲示が一切見当たらなかった。つまり「事前調査そのものを実施していないか、あるいは実施しても住民への周知を怠っている可能性がある」ということになる。これは大気汚染防止法違反や建設業法違反につながる恐れがある。
労働安全上の懸念も
さらに市議は、工事現場に重機が置かれているものの稼働しておらず、建物内部で作業員が手作業を行っている点にも危険性を感じたという。
重機を使わずに建物内で作業している状況は、労働安全上の配慮が不足している可能性がある
労働基準法上、作業員の安全を確保する義務は元請け業者にある。防じんマスクの使用や防護措置の徹底が不十分であれば、労働基準監督署による調査対象となり得る。
住民とネットの声
河合市議の発信に対し、ネット上でも反応が相次いでいる。
「アスベスト調査の掲示が無ければ違法行為。健康被害を考えると見過ごせない」
「作業員が外国人だから問題なのではなく、元請けが法令順守していないことが問題」
「近隣住民への説明もないのは不安。行政はすぐに調査すべき」
「外国人作業員が危険な労働環境で働かされているなら、それ自体も大問題だ」
「こういう違反を放置するから住民の信頼が失われる」
現場を取り巻く問題は、住民の健康リスクと労働者の安全確保、そして行政による監督責任の3点に集約されている。
行政対応と今後の課題
戸田市には、解体工事に関する周知や掲示を定めた独自の要綱がある。標識の掲示や住民説明を怠った場合、市は業者に対して改善指導を行うことができる。また、大気汚染防止法違反が認定されれば、罰則や行政処分につながる可能性もある。
今回の件は、地方自治体にとっても試金石となる。住民の安全と健康を守るために、市がどこまで迅速かつ厳格に対応できるかが問われるだろう。
解体工事は生活環境に直結する問題であり、掲示義務や調査義務は単なる「手続き」ではなく、健康被害や事故を防ぐための最低限のルールだ。今回のケースが事実であれば、見過ごせるものではない。河合市議の指摘を契機に、行政の監督体制や現場の法令順守が改めて問われることになりそうだ。