2025-06-23 コメント投稿する ▼
自民党の「追加公認」に小沢一郎氏が警鐘 ステルス候補批判に「騙された」の声続出
自民党「追加公認」に小沢一郎氏が警鐘 「吹き飛ぶ可能性」指摘にリプ欄も大荒れ
東京都議会議員選挙(6月22日投開票)をめぐって、自民党が選挙後に無所属で当選した3人の候補を「追加公認」したことに、強い批判が巻き起こっている。この動きに対し、立憲民主党の小沢一郎衆院議員は23日、自身のX(旧Twitter)で「自民党は吹き飛ぶ可能性もある」と警鐘を鳴らした。
自民党はかなり軽く考えているようだが、これは、まもなく始まる参議院選挙において、自民党を直撃するのではないか?」「自民党は吹き飛ぶ可能性もある
と小沢氏は投稿し、参院選への影響を強く示唆した。
問題となっているのは、自民党が都議選後に目黒区の青木英太氏ら3名を「追加公認」したこと。これらの候補者は選挙期間中、自民党の公認を受けず「無所属」として立候補していた。選挙戦では自民党色を表に出さずに票を集め、当選後に「実は自民党に所属します」と発表されたことに、ネット上では「これは裏切り行為」「事実上のステルス自民」といった怒りの声が相次いでいる。
「無所属って聞いたから投票したのに…まんまと騙された気分だよ」
「これが選挙のルール違反にならないって、日本の制度どうなってるの?」
追加公認の青木氏がXで釈明も…「騙された」の声やまず
こうした批判に対し、追加公認を受けた青木英太都議(目黒区)は自身のXで経緯を説明。
「当初から自民党公認を目指していましたが、区の選考会で選出されず、公認を得られなかったため無所属で出馬しました」
「決して自民党の看板を隠していたつもりはない」
「『当選したら公認される』との取り決めもなく、当確後に都連からの打診を受けて承諾しました」
とつづった。しかしその説明にも、有権者の怒りは収まらない。
「事前に説明がないまま“自民党議員になりました”は通用しない」
「たとえ制度上問題なくても、有権者の信頼を損なってるのは事実」
リプ欄は荒れに荒れ、「説明されても納得できない」「完全にステルス候補だった」「これは民主主義への冒涜だ」といった批判が殺到している。
「制度の穴」はいつまで放置されるのか
無所属で出馬し、当選後に与党が“囲い込む”という手法は、かねてより各地で問題視されてきた。選挙時に自民党の名前を伏せることで支持層の拡大を狙い、当選後に政党として議席数を稼ぐこの手法は、「ステルス公認」あるいは「後出しジャンケン」とも呼ばれる。
特に近年は、自民党が都議選で党公認候補に絞り込む一方、公認漏れの候補者が無所属で出馬し、当選後に「追加公認」されるというケースが増えている。形式的には違法ではないが、「政党公認の意味を骨抜きにしている」との批判は根強い。
「選挙前に公認されてないのに、当選後に“実は自民です”って…信用できるわけない」
「無所属で出馬すること自体が戦略なら、それは選挙制度の抜け道では?」
参院選への悪影響も “自民の姑息さ”が争点化の可能性
7月20日に投開票を迎える参議院選挙では、物価高、減税、防衛、安全保障などが争点とされているが、今回の「追加公認騒動」が投票行動に影響を与える可能性もある。
特に都市部や若年層を中心に、「自民党は正面から勝負せず、制度を利用するだけの政党ではないか」という不信感が広がりつつある。こうした印象は、浮動票の離反や野党支持への転換を招く恐れがある。
小沢一郎氏の「吹き飛ぶ可能性」発言は誇張とも言い切れず、選挙戦が進む中で有権者の怒りがどこに向かうのかが注目される。