2025-05-22 コメント投稿する ▼
小沢一郎氏「茶番だ」進次郎農水相就任に痛烈批判 小泉劇場再演を警戒する声相次ぐ
進次郎氏の農水相就任に小沢氏が「茶番劇」批判
小泉進次郎氏が農林水産大臣に起用されたことに対し、立憲民主党の小沢一郎氏が強い懸念を示している。22日、自身のX(旧Twitter)に投稿し、今回の人事が「小泉劇場型政治の再演を狙ったものだ」と断じた。かつての郵政民営化を巡る選挙戦のように、見せかけの演出で世論を誘導しようとする動きではないかと疑念を投げかけた。
「主演俳優が決まったということだ」と皮肉交じりに綴った小沢氏は、政権が不祥事や失政を覆い隠すための“演出”に走っていると見ており、「今の郵政民営化の結果を直視すべきだ。再び劇場型政治に騙されれば、日本の未来はない」と強い口調で訴えた。
辞任劇のあとに浮上した「コメ担当大臣」
今回の人事は、前任の江藤拓農水相が「米を買ったことがない」と発言したことで辞任に追い込まれた直後の出来事だった。混乱の収拾を図るかのように、石破政権は小泉進次郎氏を後任に据えた。進次郎氏は就任後、「コメ問題にはスピード感を持って対応する」と語り、自らを「コメ担当大臣」と称するなど、独特の言い回しで話題を集めている。
しかし、このような発言が「パフォーマンス優先」と受け取られる可能性も高く、かえって批判の火種となっている。過去にも進次郎氏は、政策の中身よりも言葉遣いやスタイルが先行する傾向があり、「小泉構文」と揶揄されることもあった。
ネット世論は冷ややか
SNSでは進次郎氏の起用に対し、冷静かつ懐疑的な声が目立つ。
「小泉劇場、また開演か?現実は劇じゃない」
「“コメ担当大臣”って言う前に、現場のことちゃんと分かってるの?」
「改革風のパフォーマンスで中身がないのはもう飽きた」
「進次郎構文をまた聞かされるのか…」
「国民を疲弊させる政治ショーはもうやめてほしい」
特に、経済的に厳しい状況が続く中、言葉遊びに近いアピールや目立つことが目的のような振る舞いに対する批判は根強い。
「劇場型政治」への危機感と政権の狙い
進次郎氏の父・小泉純一郎元首相が展開した「小泉劇場」は、2005年の郵政民営化選挙を象徴する政治手法として知られている。敵と味方を明確にし、メディアを活用して世論を動かすそのスタイルは、劇的だが政策の持続性や実効性には疑問も残った。
石破首相が、あえて進次郎氏を表舞台に戻した背景には、内閣支持率の低下を食い止める狙いがあるとの見方もある。不祥事や裏金問題への国民の関心をそらし、改革イメージを再び演出しようとしているのでは、との指摘も少なくない。
* 小沢氏は進次郎氏の起用を「小泉劇場の再演」と批判
* 農水相交代の背景には、前任者の失言辞任がある
* SNSでは進次郎氏の言動に対し、懐疑的な声が多数
* 石破政権の支持率回復を狙った“演出”とみる声も
進次郎氏がこれからどのような政策を打ち出し、言葉ではなく行動で信頼を勝ち取れるのか。劇場ではなく現実の政治で結果を出せるかが問われている。