2025-05-23 コメント: 1件 ▼
年金運用は「ばくち」か「安定収益」か?八幡愛議員と厚労相が激論、GPIFの運用方針に注目集まる
れいわ八幡議員、年金運用に「ばくち」と痛烈批判
れいわ新選組の八幡愛衆議院議員は5月23日、衆議院厚生労働委員会で、年金積立金の運用について厳しく追及した。国民が納めた大切な保険料を投資に回す現在の制度を「ギャンブルと同じ」と表現し、運用の見直しを訴えた。八幡氏は、自身の家庭環境に触れつつ「私の父はギャンブル依存だった。お金がなくて生活が苦しかった。そんな父が“勝ったらご褒美を買う”と語っていたのと、国の説明が重なって聞こえる」と語り、国の資産運用の姿勢に疑問を呈した。
八幡議員「年金運用は見直しを」
八幡氏は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が株式投資に多くを振り分けている現状について、「本来、老後の生活を支える年金を、投資という形で市場の動きに委ねるのは極めて危うい」と強調。特に、投資先が国外にも及んでいることに対しては、「少なくとも国内企業に限定すべきではないか」との見解を示した。
また、倫理的観点からも問題を指摘。GPIFが過去にクラスター弾製造企業への投資を行っていたことを挙げ、「人道的観点からも再考すべきだ」と訴えた。
厚労相「リスク管理の上で安定運用」
こうした批判に対し、福岡資麿厚生労働大臣は、GPIFのこれまでの運用実績を踏まえて反論。2001年度からの累積収益は約164兆円にのぼり、「年金財政に確実に貢献している」と説明。さらに、「資産を分散させ、長期的に安定した運用を目指しており、ばくちという批判は当たらない」と述べた。
とはいえ、一般国民の間で「自分の年金が投資に使われている」ことに不安を覚える声があるのも事実。国としては、GPIFの透明性と説明責任をさらに強化する必要がある。
SNSで賛否両論、議論は拡大
八幡氏の発言を受け、X(旧Twitter)などでは多くの意見が飛び交っている。
「たとえが極端すぎるが、年金をギャンブルだと思ってる人も多いはず」
「彼女の経験があったからこそ、言葉に重みがある」
「164兆円の利益を出してる運用をギャンブル呼ばわりするのはどうか」
「倫理的投資を求める声には一理ある。武器製造企業への投資は問題」
「将来のために増やす努力を否定しないでほしい」
世論は大きく二分している。国民の年金という性質上、感情論も交えた議論になりやすいが、それだけに制度への納得感と信頼が不可欠だ。
* 八幡愛議員が、GPIFによる年金積立金の投資運用を「ギャンブルのようだ」と強く批判
* 自身の家庭の体験をもとに、リスクに対する不安と倫理的問題を提起
* 厚労相は「長期安定的な収益を確保し、財政に寄与している」と反論